2019.2.27 06:48/ Jun
フィードバックには「ポジティブフィードバック」と「ネガティブフィードバック」という「二分法」が、いつも「亡霊」のようについて回ります。
ここでフィードバックとは「あなたが成長を支援したい相手に、現在の状況を通知し、その後、行動を立て直すお手伝いをすること」のことをいいます。フィードバックとは「相手の成長を信じて、相手をうつしだす鏡になってあげること」です。ご存じの通り、フィードバックは「部下育成や成長支援の方法」として、もっとも研究が進んでいる手法のひとつです。
さて、先ほどの二分法。
「ポジティブフィードバック」とは、「通知する情報がポジティブであること」ーすなわち、相手の行動のうち、よくできていること、うまくいっている行動を賞賛するようなフィードバックのことをいいます。
反対に「ネガティブフィードバック」とは「通知する情報がネガティブであること」ーすなわち、相手の行動のうち、改善を要する「かんばしくないこと」を指摘するようなフィードバックのことです。
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2つのフィードバックのうち、問題は「ネガティブフィードバック」に起こりがちです。
ネガティブフィードバックは、相手に一時的に「刃」を向けなければなりません。
しかし、誰しも相手との関係を誰しも壊したくないと思いがちですし、嫌な人にはなりたくなりません。小うるさいオヤジだとは思われたくない(笑)。相手のマズイところを指摘することには勇気がいる。
結果として、ひとは、本当は「耳の痛いこと」を言わなければならないのに、「やさしさオブラート」で包んだり、「まろやかフレーバー」でコーティングしたりするのです。
つまり、多くのひとびとは、
「ネガティブフィードバック」をしようと思っても、「ネガティブフィードバック」ができない
ことが多いのです。
僕は、これまで多くの研修やワークショップで、フィードバックを教えたりしてきました。そして、「ネガティブフィードバックがうまくできない場面」を数多く見てきました。
最近では、「ネガティブフィードバック」という「物の言い方」をすこし変える、という工夫をしたりしています。一時は「ネガティブフィードバック」を「スパイシーフィードバック」と言い換えたりしていますが、それを「さらに崩した掟破りの言い方?」をしているような気がします(笑)
すなわち、「ネガティブフィードバック」という言い方をするのではなく、
アレッとタイム
オヤッとシーン
という風に言い方を変えているのです(笑)。
ていうか、変え過ぎ(笑)
もはや、「フィードバック」とも言っていない(笑)。
実際には、研修やワークショップなどで、相互フィードバックをしあうとき、
「ネガティブフィードバックをしてください」
というのではなく
相手とワークをしていて「アレッ?」という「違和感」を感じた「瞬間」を教えてあげてください
とか
相手と仕事をしていて「オヤッ?」と「違和感」を感じた「シーン」を「再現」してあげてください
とインストラクションを出したりすることがあります。
もうおわかりだとは思いますが、やっていることは「さして変わりません」
単に「ネガティブフィードバック」という言葉ーとりわけ「ネガティブ」という言葉を使わずに、それを「オヤっ?」とか「アレッ?」に置き換えているだけです(笑)。オヤッと思ったシーンや、アレッと違和感を感じた「光景」を「鏡」のようにうつしとり、相手に伝えていることを求めているのです。
要するに「ネガティブって言っていないだけ」(笑)
でも、これだけの工夫でも、随分、相手に対してものを言いやすくなるようです。
ま・・・言い方を変えているだけなんですけどね。
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今日は、ネガティブフィードバックについて書きました。
ポジティブフィードバックについてはさして問題は起こりませんが、ネガティブフィードバックに関しては、なかなか難しいものがあります。それを乗り越えるためには、どのような方法がありうるのか。今日は、僕の「一工夫」を書かせていただきました(万能ではない!)。ぜひ、皆さんの知恵をまたお聞かせください。
あなたは、仕事仲間に対して「アレッ?」という違和感を感じた瞬間がありますか?
相手と仕事をしていて「オヤッ?」と「違和感」を感じたシーンを再現してみてください。
そして人生はつづく
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