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2018.9.26 06:26/ Jun

プロフェッショナルへの道!?:「愚直に続けること」はどのようにして学ぶのか?

 プロフェッショナルであり続けることにおいて、最も難しいのは
  
 「愚直に、愚直に、続けること」
 
 かなと思います。
 
 何をアタリマエのことをとおっしゃるかもしれませんが、本当に、これが難しい。
  
 愚直に愚直に、続けること
 辞めぬこと、あきらめぬこと
 そして、言い訳をしないこと
  
 結局、それができる人が、プロフェッショナルになり、そうでないひとはプロフェッショナルにはなれない、ということなのかな、とも思うのです。逆にいうと、世の中には「続けられないこと」「途中で辞めてしまうこと」「あきらめてしまうこと」「言い訳をすること」があふれています。
  
  ▼
  
 かつて10年くらい前に流行した研究には、フロリダ州立大学のアンダース・エリクソン教授の熟達研究というものがございました。
 エリクソンに、もし、本当に逢ったら、便所スリッパでカンチョーをされそうですが、その要旨を3行でまとめると、下記のようになるかと思います(笑)
  
1.プロフェッショナルになることには、才能やIQは関係がない
  
2.プロフェッショナルになるためには「10年かかる」。しかし、それは後天的に「学習」されうるものである。
  
3.プロフェッショナルとして熟達するには「注意を傾けた反復練習」が必要であり、それをどのような師のもとで行うかによって決まる
  
 たとえば1日2時間として365日何かをやり続ければ、おおよそ700時間。それが10年だと7000時間。それだけの時間をかければ、ひとは、ある領域において精通することは、可能なのかも知れません。7000時間と簡単にいうけれどね・・・とてつもない時間です。
    
  ▼
  
 ちょっと前から、心理学などの領域では、GRIT(やりぬく力)というものが注目され、一般書でも流通するようになってきました。
 ペンシルバニア大学のアンジェラ・ダックワース教授が提唱したGRITとは、端的にいってしまえば、「パッションをもって、長い時間、物事を継続してやりぬく力」。彼女の説によれば、これが成功者と非成功者をわける分水嶺になるのだそうです。
  
 このあたり、プロフェッショナル論の主張と重なる部分も、非常に多いような気がします。
  
  ▼
  
 それでは、他人が「やり抜くこと」を支援するためには何が必要か。
  
 おそらく「やり抜くこと」を支援するために必要なのは、ややトートロジカルですが、「やり抜いた経験」ではないか、と思うのです。どんなに小さなことでも、些細なことでもいい。ひとつの物事を自らパッションをもって、やり抜く経験をもつことができたら、次につながるような気もします。

 赤の他人には、支援しようとするひとの「やりぬく経験」を「代行」して「やりぬいてあげること」はできません。やりぬくのは誰か? 本人です。赤の他人にできることは、「プチやり抜く経験」をデザインすることと、見守り、時には支援することではないか、と思います。
  
 このあたりは、わたしは専門ではないので、あまり詳しくはないのですが、直感的にはそう思いました。もちろん、内発的モティベーションの喚起とか、そういったものも必要なのでしょうけれども。
 
 あなたは「やり抜ける人」ですか?「愚直に続けること」ができる人ですか? 
 もし、その場合、あなたは「やり抜くこと」を何で学びましたか?
 あなたは、今現在、「やり抜いて」いますか? そして「愚直に続けていること」はありますか?
 
 そして人生はつづく 
  
  ーーー
  
【重版御礼】新刊「研修開発入門ー研修転移の理論と実践」がダイヤモンド社から刊行され、重版が決定しました。研修転移とは「研修で学んだことを、いかに現場で実践し、成果を残すか」ということです。この世には「学べてはいるけれど、研修転移がない研修」が多々ございます。そのような研修の効果性をいかに高め、いかに評価するのか。「研修転移の理論と実践」の両方を一冊で兼ねそろえた本邦初の本だと思います。どうぞご笑覧くださいませ!
  

  
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