2018.3.30 06:33/ Jun
僕は「自分」がわかりません。
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42歳になって、何、青臭いことを言っているんだと、お叱りをうけそうですが、実際、「事実」なのだから仕方がありません。
僕は「自分」がわからないどころか、
これから「何」をしていけばいいかも、見えているようで「見えていません」。
ただし、何もしていないわけではありません。
自分を「わかろう」とする努力はしています。
そして、「先を見よう」とすることに「時間はかけている」つもりです。
そのひとつは「他者という鏡」から、自分をみつめる時間をもつ、ということです。
そうした貴重な「他者」に出会えるよう、様々な企画に関与する時間をもとうとしています。
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せんだっても、非常に貴重で、かつ、興味深い経験をしました。
実は、僕は、来年度(9月16日)、関西大学で開催されるキャリアデザイン学会の大会シンポジウムに登壇させていただく機会を得たのですが、先日、登壇なさる先生方が、一同に集まって、来年度の企画について話しあいをもちました。
僕も、佐藤厚先生(法政大学)、武石恵美子先生(法政大学)、脇坂明先生(学習院大学)、中村恵先生(神戸学院大学)、藤本真先生(JILPT)の「末席」に加えていただき、議論に参加しました。
シンポジウムのテーマは「人材育成とキャリア形成ーOJTへの多様なアプローチ」です。
委員会では、そうそうたるメンバーのなかで、OJTにまつわるどのような発表をしようかと、すこし緊張して、自分の発表予定内容を述べさせていただきました。
僕の発表要旨は、「On the Job Training : OJT」を「学び」という観点からとらえるということです。
もう少し専門的にいえば、「職場という、目的を共有する集団の中に、経験と社会的相互作用の2つに注目して、学びをとらえれば、それがOJTの実質になる」ということです。
これは僕にとって「信念」であり、かつ、あまりにも「自明」すぎて、その「特殊性」すらわからなくなっているようなものなのかもしれません。
さて、僕のOJT論はさておき、ここで興味深かったのは、この場にお集まりいただいた先生方、それぞれが、「OJT」に対する見方、観点が微妙に異なることでした。
とりわけ、中村恵先生からは経済学的な観点(人的資本論)からのOJT論をご教示いただき、まことに勉強になりました(先生は、経済学的な考え方を解説してくださり、また、丁寧に、僕の研究への問題提起を行ってくださいました。この場を借りて、心より感謝いたします)。
そして、先生のお話を聞いた際、僕は、ハッとしました。
自分の論は、なぜ、「他の論」と違っているのか?
自分の「特殊性」とはなんだったのか?
自分の論は、「何を見て」、「何を見ない」できたのか?
自分の論は、結局、知らず知らずのうちに、何をめざしてきたのか?
僕にとって「科学」とは何なのか?
つまり、これまでよりも、自分が「わかった」気がしたのです。
「他者という鏡」を通じて、よりクリアに、自分がわかりかけた瞬間でした。これから半年間、どのような研究や分析を行っていくか、よりクリアに見通しをたてることができました。
(お集まりの先生方、ありがとうございました!)
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くどいようですが、僕は「自分」がわかりません。
これから何をしていけばいいかも、見えているようで、見えていません。
たぶん、あなたのまわりにいる、40を超えたオッサンもおじいちゃんも、本音の本音では、みんな「自分」がわかりません(オッサンは、青臭いことを、言いたがらないし、考えたがらないし、認めたがらない、と思いますが・・・)。
問題は
「他者という鏡」から自分をみつめることに、時間をかけているか?
ということだと思います。
このたび、僕に、自分の論の自明性を疑い、よりクリアにそれをとらえなおす機会をいただきましたことに、心より御礼を申し上げます。それはまことに幸せなことです。
あなたは「成長の鏡」になってくれる「他者」に恵まれていますか?
そして人生はつづく
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