2018.1.22 06:00/ Jun
「評価基準を示してくれないと、よい課題解決が、できないぢゃないですか!」
「評価基準をまえもって、はっきり明示してくださいね」
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近年、僕は、いわゆるアクションラーニングプロジェクトにかかわることが多くなってきました。ここで「アクションラーニング」とは「プロジェクト型・探究型の研修」とお考えください。
研修の冒頭で、何らかの「実務的な課題」を、参加者に投げかけ、参加者はグループになって課題解決を行う。研修の最後には、課題解決を行った結果を、経営者やキーマンにプレゼンテーションを行う。願わくば、提案内容は、実務に活かすことをめざす。
アクションラーニングにも様々なものがありますが、この場は、とりわけ、そうしたものを、アクションラーニングとして想起していただければ、OKです。
もともと、アクションラーニングとは「研修と実務が離れること」を懸念してつくられた研修のかたちです。それは、ともすれば「研修は研修、実務は実務」となってしまいがちな「研修」を、なるべくリアルな実務に近づけることを意図しています。
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ところで、アクションラーニング型の研修をやっていると、学生や関係者から、よく出てくる台詞が、上記のようなものです。
「評価基準を示してくれないと、よい課題解決が、できないぢゃないですか!」
「評価基準をまえもって、はっきり明示してくださいね」
なるほど、その気持ちは痛いほどよくわかります。たしかに、「何」によって評価されるのかがわからなければ、どの方向性で提案を行ったらよいのかわからない。もちろん高得点などねらえるよしもない。
参加者の方からすれば、「評価基準を明示して欲しい」というのは、もっともなことだよなと思ってしまいます。
しかし、よくよく考えてみると、「評価基準が明示される」というのは、研修場面だからこそ発せられる言葉であることに気がつかされます。
リアルワールド(シャバ)の提案、それにともなう意思決定とは、「評価基準など、多くの場合は、存在しておらず」、「社長やキーマンがいいといえばいい」なのです。
研修場面とは異なっていて、リアルワールド(シャバ)では、必ずしも「評価基準は明示されるわけではありません。そんなものは、そもそも存在していないし、明示すらもされません。
まさか社員が、経営者に対して役員会で提案をおこなうときに、
「社長、評価基準をあらかじめ、明示しといてくださいね。提案にとっては大事ですから。そこんとこ、よろしく」
という人はいないでしょう。
先ほど申し上げましたように、アクションラーニングは、もともと「実務と研修を近づけること」を目的としてつくりだされたプロジェクト型の研修です。
「実務と研修」という、「水と油」のようなものを、なんとか接続するべくそれは運用されているのですが、しかし、その「評価」の部分には、その「ねじれ」が表面化しやすいんだよな、と思ったりします。
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今日は、プロジェクト型の学習の「評価」にともなう矛盾について、思うところを書きました。皆さんはいかが思われますでしょうか。
首都圏は、今日は雪だときいていましたが・・・。
外をみてみても、今のところ、雪は降っていないようです。
今週も一週間、何とかかんとか、サバイブしましょう。
そして人生はつづく
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