2017.8.22 07:48/ Jun
小さな子どもに「おくすり」を飲ませるのは、本当に大変なことです。
風邪のおくすりくらいなら、最近は、甘い味がついているものも少なくないのですが、抗生物質などのおくすりになると、とたんに、子どもがいやがります。
今日も、どこかの家庭で、親と子どもの攻防が繰り返されているのでしょうか。お疲れさまです。あなたのおうちだけではないですよ。
かくいう、我が家でも、次男KENZOは、おくすりを大変いやがります。
「KENちゃん、おくすり、飲もうね!」
にはじまり、グズグズしてくると、
「飲んだら、テレビ見るって、約束したでしょ!」
につながり、最終的には
「飲まなきゃならないものは、さっさと飲みなさい!」
という言葉がでてきて、
「もう、じゃあ、パパ、強制的に飲ませるからね。口あけな」
という風になっていきます(笑)
まずいな、と思いつつ、そんな日常が我が家では繰り返されています。
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ところで、せんだって、あるの方、面白い小話を耳にしました。
おくすりで悩む、あるお母さんが、あるお医者さんのもとに、子育て相談に来られたそうです。
「先生、うちの子は、どうしても、くすりを飲もうとしません。なぜなんでしょう? 異常な抵抗をするんです。どこか異常なんでしょうか」
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先生は、深いため息をして、こうおっしゃったそうです。
お医者さん「お母さんは、一度でも、子どものおくすりを、なめたことがありますか?」
お母さん「えっ?」
お医者さん「ないでしょうな。とつ味わってみてください。どうです、めちゃくちゃ苦いでしょう? 子どもが、おくすりを飲みたくないっていうのは、ふつうのことなんですよ。決して、異常じゃありません」
親はついつい、「子どものおくすり」を一度も味あわず、子どもに「おくすり」を飲むことを強います(親向けのおくすりではないのだから、あたりまえでもあります)。時には外発的動機付けをもちい、ときには強制力を行使して。一度も体験しないままに、それを強います。しかし、子どもがそれを飲まないのには、それなりの理由があるのです。
この話、大変基本的なことかとは思いましたが、興味深い話だな、と思いました。そのお医者さんによるちと、「子どものおくすりを少しなめてみる親は、減っている印象」なのだそうです。そして、なぜか、根性とかで飲むことを求めてしまう。
こんど、小指でチョンとして、ペロリとやってみますか?
そしたら、おくすりをのむ我が子に共感が増すかも(笑)
そして人生はつづく
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