2017.7.20 06:01/ Jun
論理思考の「起点」は「非論理的」であることが多い
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最近、そのことをよく思うことがあります。
明晰に練り上げられたロジック、ストレートな主張。論理思考の「途中」において展開される論理は、論理思考を駆使して精巧に編み込まれている。しかしながら、その一番最初、論理思考の「起点」になる「しょっぱな」が、「非論理的」であることが実に多いように思えてしまうのは、僕だけでしょうか。
たとえば、今、もし仮に・・・
このプレゼンテーションでは「A」について注目したいと思います!
という主張があるとします。
しかし、ここでこの主張をきいている聴衆が気になるのは、下記の3つの問いです。
なぜ「A」なのか?
他の要素はないのか?
他の要素があるとして、その要素「B」や「C」を選ばない理由は何か?
論理思考の「起点」において、この説明が「圧倒的に不足」する傾向があるのです。特に、大学生のプレゼンテーションを聞いていて、そう思うことがあります。
この説明が不足すると、このプレゼンテーションを聞いている赤の他人は、全く違った風に主張を受け止めることがあります。
「A」というものを「たまたま」思いついちゃったから、飛びついちゃいましたー
(たまたま王子と呼んでいます)
とか
「A」というものが流行していて「よさげ」なんで、飛びついちゃいましたー
(よさげ姫といいます)
という風に見えることもあるのです。
他には「B」や「C」である可能性はあるにもかかわらず、「たまたま」「よさげ」なので「飛びついた」ように見えるのです。
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論理の「起点」は、いつだって「危うい」ものです。
「起点」の設定こそ「リスキー」です。
しかし、ここは、言葉を尽くせば、それは、もう少し、わかりやすく説明することができます。
たとえば、下記の3点に留意なさるのはいかがでしょうか?
1.「A」だけでなく「B」や「C」など、多数の選択肢をいったんテーブルの上にならべること
2.「B」や「C」を「選ばない理由」を明確にすること
3.「A」を「選んだ理由」を明確にすること
この3つでマシになるはずです。ここでポイントになるのは「2」で「BやCを非選択にする理由」を述べつつ、「3」で「Aを選択する理由」を述べることです。まぁ、なかなか難しいのですが、習慣にしてしまうと、より精巧な論理ができあがるのかな、と思います。
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今日は論理思考の盲点について書きました。ま、そういうおまえのブログこそが「非論理的」なんじゃ、という声も聞こえてきそうですが、す、す、すみません。
あなたの周囲には、論理を見事に飛躍させる「たまたま王子」や「よさげ姫」がいらっしゃいませんか?
そして人生はつづく
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