2016.12.20 06:26/ Jun
「響きのよい甘美な言葉たち」と、それらが織りなす「二項対立図式」には注意が必要です。
例えば「甘美な言葉たちの織りなす二項対立」として第一にあげられるのは「気づき」と「教える」。
人材開発の世界は、いわば「気づき」信仰に充ち満ちています。
「気づくこと」がよいことで
「教えること」は悪いこと
とされます。
しかし、現実は、それほど「甘く」はありません。
「自ら気づく人」もいれば、「永遠に気づかない人」もいるのです。
「気づいたふり」をして、「自らを何も変えようとしない人」もいます。
何もわからない人には「教えなければならない」ときもあるのです。
「永遠に気づかない人」には、教え込まなければならないときもあるのです。
大切なのは「二項対立を超えること」です。
「教えること」によって「気づけば」よいのですし
「気づくこと」で、さらに「教えられればよい」
のです。
「教えること」や「気づくこと」は何ら「矛盾」しません。
「矛盾する」と勝手に思い込んでいるだけです。
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例えば、甘美な言葉たちナンバー2は「自律」と「管理」
「自律」はよいことで
「管理」はわるいこと
とされます。
世の中は「自律信仰」に充ち満ちています。
しかしね・・・現実は、それほど「甘く」はありません。
「自律な運営」や「自律的な組織」を標榜していつつも、「単なる放任」や「てんでばらばら」であることはよくあることです。
そうしたとき「自律」は、単なる「やりたい放題」の言い訳に使われます。好き勝手やりたいだけなんです、実際は。
大切なことは「二項対立」を超えることです。
「自律的な状態」を「管理してつくればいい」のです。
のです。
「自律」と「管理」は何ひとつ矛盾しません。
「矛盾する」と勝手に思い込んでいるだけです。
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今日は、世にはびこる「二交対立の弊害」をもとに、「甘美な言葉」がいかに「骨抜き」になるかを考えました。
僕は41年しか生きておらず、人生の大先輩が多々いるなかで、申しあげるのも何ですが、
こと人材開発の世界に関する限り、
「あれか、それか」の二項対立で述べられることは、
疑ってかかったほうがいい
と思います。
本来、矛盾すると思われるもの同士は、
きっと矛盾しない。
そう思い込んでいるだけです。
あるいは、それで「ひと儲け」したい人々の「売り文句」に
知らず知らずのうちに乗せられているだけです
矛盾すると思われるものを
あわせたところに「本来の価値」が発揮される
だから、二項対立は疑った方がいい
そういうことが実に多いと思うのですが、いかがでしょうか。
そして人生はつづく
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