2016.12.15 06:50/ Jun
先だって、元・コムシス情報システム社長の潮田邦夫さんが、研究室を訪問なさいました。
潮田さんは同社を退社後、地域の中学校で「支援の会」で活動をなさり、つまづきを感じている中学生たちに数学の補習をなさっておられます。
このたび、その地道な活動が認められ、支援の会が文部科学大臣賞を受賞なさったとのことでした(三砂中支援の会)。
平成28年度「地域学校協働活動」推進に係る文部科学大臣表彰について
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/28/11/1379635.htm
三砂中支援の会
http://www.koto.ed.jp/3suna-chu/
おめでとうございます!
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支援の会の活動で、非常に興味深いところは、2点です。
1点目は「学力問題」と向き合っていること。
一般に「支援の会」といえば、地域の人々が子ども達と一緒に農業体験をするなど、「経験ベースの学び」の提供になりがちですが、敢えて、潮田さんらの活動では、敢えて学力問題に取り組み、数学でつまづいている子どもたちに個別指導の機会を提供なさっているところです。
学力問題は「一丁目一番地」。
とくに数学はいったんつまづくと、なかなかリカバーが難しい科目です。ここに敢えて果敢に取り組んでおられるところは素晴らしいなと思いました。
潮田さんらは指導をなさりながら、つまづきを感じている子どもには、教え方に工夫が必要であるということにお気づきになります。きっと、潮田流・教授法が登場する日も近いでしょう。それを愉しみにしています。
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2点目は「支援の会」のメンバーの多様性にあります。
支援の会のチーム構成メンバーは、1)企業の退職者からなるシニア隊と、2)大学・大学院生からなるヤング隊にわかれています(ナイスなネーミングですね)。シニア隊とヤング隊は、協働しながら、子ども達の補修を行います。
補習のあとには、じっくり2時間程度、シニアの方々とヤングの方々でリフレクションをなさるそうです(ランチでしょうか・・・昼食は出世払いとのことでした)。
その際の会話は、ヤングの進路をみなで議論するときもあるようで、子ども達だだけでなく、学生の方々も学ぶ機会になっているとのことです。
もちろん、シニアの方にとっても、自分のやってきた経験の棚卸しにもつながるのかなとも思います。
生徒よし、ヤングよし、シニアよし
の「三方よし」実現ですね!
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潮田さんは半年に1度程度、忘れた頃に(笑)、ご自身のそれまでの活動をもって、研究室にお越しになります。
退職後でも、常に新しいことに挑戦なさっている潮田さんを見ていると、「人はいつまでたっても、学び続けることができるのだな」と思います。
明るく挑戦するシニアになりたいものです。
そして人生はつづく
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