2016.11.14 06:24/ Jun
「ビジネスで成果をだす人は、偏差値が高いような”頭のいいだけの人間”じゃないのです。ビジネスで使える奴は、”聞くことができる人”なんです。
なぜなら、ビジネスの多くは課題解決なんだから。間違った情報とってくる人が、成功するわけがないのです」
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先だって、あるところで、あるビジネスパーソンから、このような趣旨の話を伺いました。
ビジネスを「課題解決」と見なすことを是とするならば、たしかに「課題解決」にとってもっとも重要なことは、「さまざまな情報を収集・総合して、何が課題かを見定めること」です。
だとするならば、「ちゃんと聞くことができる≒正しい情報を収集してくることができる」というのは、ビジネスパーソンにとって、「もっとも重要なスキル」のひとつであるような気がします。
しかし、ちょっと調べ物をしてみると(自宅からやっているので、ちゃんと調べられていません)、この「聞くことができる」というのは、あまり研究が為されていないような気がします。また、実務の世界でも、あまり重要視されていない気がします。聞くことなんか、誰でもできるよ、と。
まず研究に関してです。
「上司が聞くことができること」と、部下の信頼、部下のストレスリダクションとの関連を調べるいくつかの研究はあるのですが、聞くことと、より高次なビジネスの成果との関連を調べる研究はあまり存在していないのです。
また、一般のシャバワールドでも、「聞くことができること」は、「耳があれば、誰もができること」と思われている節もあります。
敢えてゴフマンを持ち出すまでもなく「聞くこと」は、「積極的な呈示行動」のひとつなのですが、一般には、それは、「誰もができること」と思われています。
聞くくらい、誰でもできるよ
しかし、自戒をこめて申し上げますが、「聞くこと」は、本当に難しいことです。それは受動的に、耳の中に入ってくる情報を受け止める行為ではありません。
聞くこととは、「わたしは聞いている」という姿を相手に積極的に呈示しつつ、相手から信頼をえて、相手の提供している情報を受容し、判断する行為です。
今後は、このあたりも研究の射程に入ると面白いな、と考えていました。
「聞けるマネジャー研究」(笑)
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今日は「聞くこと」について書きました。
僕には、自分自身、「聞くこと」に本当に苦手意識があって、そんな僕が、このような記事を書いていいものかと思うところもありますが、まぁ、人間、自分が苦手なものを探究したがる、というところもあるでしょうから、まぁよしとしましょう。
さぁ、今日は週のはじめです。
皆さん、今週は「よく聞くこと」にしましょうか。
よき課題解決のために
そして人生はつづく
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