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2016.9.19 09:16/ Jun

東京大学大学院・授業「経営組織論」はこんな感じでやっていきます!

 大学院の中原の授業、秋学期、9月28日からはじまります。
 大学院の授業はこんな感じでやっていきます。もしご興味があうようでしたらご参加下さい。
  
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東京大学大学院 学際情報学府 2016年度
「経営組織論(Organizational Management)」A1 / A2
水曜日3限(13:00-14:45)
福武ホールB2階・福武ラーニングスタジオ2
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中原 淳
東京大学 大学総合教育研究センター 准教授
   
■授業キーワード
組織 経営 人的資源管理 人的資源開発 社会化 採用 職場学習
経験学習 リーダーシップ開発
  
  
■講義の概要
 経営組織論では、1)人材マネジメントおよび人材開発の基礎的な
文献(書籍)を購読し、それと同時にそれにともなう2)企業・組織
での実践事例を把握する事をめざします。本講義を受講すれば、
人材開発の基礎的な概念、フレームワークは、ほぼひととおり
学ぶことができることと思います。
  
 主には、
  
・組織における知識共有、学習に関心のある学生
・組織のおける人材育成、人間の成長に関心のある学生
  
 などをターゲットとしている授業です。かならずしも、人材開発
を専攻にしないかたのために、基礎的な文献を選んでいます。
  
 本講義は、受講者全員が、グループないしは個人での文献発表や
ディスカッションを行います。ディスカッションは日本語です。
このことの趣旨を十分理解し実践できる方の受講を期待します。
  
 なお、本講義は学部生の聴講を認める場合がありますが、
学部生には単位はでません。
 外部聴講は認める場合がありますが、聴講だけの受講は認めません。
文献担当を行わない参加を認めませんので、必ずその場合でも
初回オリエンテーションにご参加下さい。
 すべての学生が文献購読・ディスカッションに参加することが求められ
ますので、どうかご留意ください。
     
  
■評価
 下記の3点から成績をつけます。
1.コメントカードによる出席点50%
2.プレゼンテーション(全員からの相互評価50%)
  
 なお、相互評価のポイントは下記の5点。
  1.スライド・配付資料のわかりやすさ( / 5)
  2.プレゼンテーション手法(声・身振り)( / 5)
  3.質疑応答の適切さ( / 5)
  4.理論の解説がわかりやすいか( / 5)
  5.考察がなされているか( / 5)
  
   
■場所・時間
 水曜日3限より(13:00-14:45)
 福武ホールB2階・福武ラーニングスタジオ2
   
   
■連絡先
 中原 淳(なかはらじゅん)
 東京大学 大学総合教育研究センター 准教授
 東京大学大学院 学際情報学府 准教授(兼任)
  
  
■授業アーキテクチャ
 ・イントロダクション(中原)
 ・文献発表(文献担当グループによる:30分)
 ・ディスカッション(グループで:10分)
 ・オープンディスカッション(クラス全体で:35分)
 ・ラップアップ(中原)
  
  
■文献発表のやり方
・個人ないしはグループで、課題として設定された文献を購読し、
内容を要約します。
  
・文献は、原則、図書館などから各自入手すること
  
・発表はレジュメを用いて行います。パワポの配付資料での発表
はお控えください。
  
・レジュメは下記をふくむものとします。
 1.各文献の要約をまとめた内容
 2.今回発表した文献に関する実践事例
 3.発表者の感想・疑問など
  
・配付資料は人数分用意し、各自で印刷すること。
  
・配付資料は「レジュメ配付資料」を用意する。印刷は各グループで行うこと。
  
・発表の時間は30分。その後質疑応答があるので、質問にも答えられる
ようにしておくこと。
   
   
■授業スケジュール
  
#1オリエンテーション
 ・講義概要
 ・授業の流れ
 ・グルーピング&自己紹介&連絡先交換
 ・名簿づくり
 ・スケジュールの確認と担当決め
 ・プレゼンテーションの準備と方法
  
●文献購読+グループ作業
  
#2人材マネジメントの基礎
ジェフリー・フェファー(著)(2010)人材を活かす企業. 翔泳社
  

  
#3人材マネジメントの基礎
●チャールズ オライリー (著)(2002)隠れた人材価値. 翔泳社
  

  
#4人材マネジメントの基礎
●ジェームス・C・アベグレン「新・日本の経営」
   

    
#5組織へのエントリーと基礎知識
●服部泰宏(2016) 採用学. 新潮選書
  

  
●#6人材育成と職場
中原淳(2012)経営学習論: 人材育成を科学する. 東京大学出版会 2章ー5章まで(社会的背景から職場学習まで)
  

  
●博士コロキウム
   
●#7 職場による育成 / 管理
鈴木竜太(2012) 関わりあう職場のマネジメント. 有斐閣
  

  
●#8
ディスカッション
   
●#9 管理職育成
松尾睦(2013)成長する管理職: 優れたマネジャーはいかに経験から学んでいるのか. 東洋経済新報社
  

    
●#10 管理職育成
シェリル・サンドバーグ(2013)LEAN IN(リーン・イン) 女性、仕事、リーダーへの意欲. 日本経済新聞出版社(必ず脚注をよんでください)
高田 朝子(2016) 女性マネージャー育成講座. 生産性出版

  
   
●#11 理念経営
高尾 義明・王 英燕(2012)経営理念の浸透 — アイデンティティ・プロセスからの実証分析. 有斐閣 
  

  
●#12 異文化とリーダーシップ
G.ホフステード ほか(2013) 多文化世界 — 違いを学び未来への道を探る 原書第3版. 有斐閣
    

  
●#13 異文化とリーダーシップ
R. J. ハウス (著)(2016) 文化を超えるグローバルリーダーシップ. 中央経済社
  

  
●#14 組織エスノグラフィー:研究方法論
田中 研之輔(2015)丼家の経営: 24時間営業の組織エスノグラフィー. 法律文化社
田中 研之輔・山崎正枝(2016)走らないトヨタ: ネッツ南国の組織エスノグラフィー 法律文化社
   
 
  
●#15 リフレクション
   
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