NAKAHARA-LAB.net

2016.8.22 06:53/ Jun

今の子どもには1ミリもわからない「ヤンソン片手にFMをダビングした日々のこと」

 今日は、1ミリも「人材開発に関係のない小話」。
  
 今日のお話は、音楽をこよなく愛し、ライブにもガンガンと通うような音楽フリークの方にとっては、「いまさらジロー感」が漂う話題かもしれません。
  
 が、最近、僕が、とみに実感しつつあることのひとつに、こんなことがあります。
  
 ワンセンテンスでもうしあげるのならば、
  
 音楽は「所有するもの」ではなくなった
  
 ということです。
  
  ▼
  
 最近、カミサンのすすめで、スマホの音楽サービスを利用するようになりました。
   
「dヒッツ」というドコモがやっている音楽サービスと、AMAZONミュージックというサービスです。
  
 どちらも、定額制の音楽サイトで、一定の金額を支払えば、そこにデータとしてアーカイブされている楽曲は、無制限で聴くことができます。
  
 そして、これらがなかなか使い勝手がよいのです。
   
 とくに、面白いなとおもったのは、前者の「dヒッツ」。
 音楽だけでなく、音楽をききながら、歌詞をみることができます。
  
 加えて「これ、最強やな」と思ったのは、プレイリストの機能です。
 年代別、シチュエーション別などに楽曲があらかじめ「まとめ」られており、それをラジオのようにダラダラと聞くこともできます。
  
 「90年代忘年会カラオケ」
  
 という「まとめ(プレイリスト)」では、大学生の頃、さんざん通ったカラオケボックスを思い出しました。
 あの頃は、ブイブイしてたね(死語)
    
 「ラジカセで聞いてた80年代JPOP」
     
 というまとめでは、「ラズベリードリーム(レベッカ)」「ミスブランニューデイ(サザンオールスターズ)」と曲がつづきます。
  
 嗚呼、
  
 FMから曲をカセットテープにダビングして
 明星の付録「ヤンソン」を片手にうたっていた頃
  
 を思い出しました。
    
 すごいことです。この2行のなかに、「今の子どもはわからないもの」が3つもあるのです。「カセットテープ」「ダビング」「ヤンソン」・・・死語じゃねー。
    
 ともかく、こうした楽曲が、すべていつでも、どこでも聞けるのです。CDもレコードももっていないけれど、親指でスマホをいじっていれば、すぐに聞くことができる。
  
 遅まきながら、ついぞ、
  
 音楽が「所有するものではなくなったのだな」と感じた一瞬でした
  
 また、
  
 自分の青春時代の音楽ライフが、時代遅れになってしまったことを感じました。
 
 あべし(笑)
  
  ▼
  
 今日は「音楽サービス」の発展をダラダラとお話しました。
  
 僕のような音楽フリークでも何でもない一般の人でも「音楽が所有するものでなくなったこと」を実感しましたね、、、最近、、、遅いかもね。
       
 ところで、僕の家には、数百枚のCDがいまだにリビングにごろごろしています。これ、どうすりゃいいの?
    
 捨てても、たぶん、あまり問題はない。
 この1年、一度も触ったことがないCDが99%。
 たぶん、なくなっても、さして問題はない。
 ネットで聞きたいときに聞けるし・・・。
  
 だけれども、もったいないよねぇ(笑)
 なんか、CDを買ったとき、そのときそのときの「思い出」も捨てるようで。このCD買ったとき、受験しんどかったなぁ・・・みたいな「思い出」も消えちゃうようで。
   
 そういう人多いんじゃないかなぁ・・・。
   
 そして人生はつづく
 
 
 
 

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