2016.4.22 06:25/ Jun
僕が、随分長いこと、「人材開発の世界」で研究を続けていますが、3か月に1回くらい、こんな会話に出会うことがあります。
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「なんか、最近、メンバーが元気ないんですよね。。。先生、なんか、いいものないですか? 赤まむしドリンクみたいなワークショップとか、そういうの(笑)。参加したら、やる気がでて、元気になっちゃうようなワークショップとか、ないですかね」
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おぉ、また出会ってしまった。
名づけて「赤まむしドリンクワークショップ信仰」。
「メンバーに元気が出ない理由や真因」を探究しようとせず、それらの「対処療法」を「ワークショップ」に求めようとするのですね。「メンバーに元気がない」のは、そもそも、こういう「思考」がまかりとおっているから、のような気がしますが・・・嗚呼。
これ、少しだけ面白いのは、メタファに使われるのは「赤まむしドリンク」ばかりではなく、そのときどきで変わりますね。
最頻出は「ユンケル」と「レッドブル」かなぁ・・・(笑)ごくごく希に、リポビタンDとかありますけど(笑)
「赤まむしドリンク」みたいなワークショップや研修、どこかに、ないですか?
そんなもの、ありません(笑)。
マジメに「真因」を探究しなさいな。
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こんなとき、人材開発の世界では、よく「氷山モデル」というメタファがだされます。氷山には、「目に見える先端部分」の下に、「目に見えない大きな氷の塊」が存在していることが多いものです。
氷山モデルは「目に見える先端部分=問題事象」に着目するのではなく、その下に存在する「目に見えない大きな氷の塊=真因」を探究していくことの大切さを教えてくれます。
目に見えている上部は「ほんのすこし」でも、実は、深い海の底には、隠された真の課題があるかもよ。
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いつだって、職場には様々な「問題事象」があふれています。
場合によっては、「問題事象のモグラ叩き=対処療法」も必要なときがありますが(血が吹き出ているときは対処療法しかないでしょう・・・)、自戒をこめて申し上げますが、やはり「真因の探究」に向き合っていきたいものだと思います。
そして人生はつづく
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