2016.4.4 07:00/ Jun
皆さんの学生さん、御社の社員は、働くための「ウォーミングアップ」できていますか?
行き当たりばったり「出たとこ勝負」で、社会や職場に出ていませんか?
働く前に、働くイメージがもてていますか?
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ついに、ついに、新著「アクティブトランジションー働くためのウォーミングアップ」(舘野泰一・中原淳編)の予約販売がAMAZONではじまりました!パチパチパチパチ!
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「アクティブトランジション:働くためのウォーミングアップ」は、教育機関を終え、企業・組織で働き始めようとする学生が「働きはじめる前」にやっておきたいウォーミングアップを論じた本です。
本書でめざすは企業で働くまえにやっておきたいウォーミングアップ・・・それは
就職活動はいったいどのようなものなのか?
働くことのイメージをちゃんと持てているか?
将来、職場に配属された日には、どんな人々に出会うのか?
自分が働くうえで、重視したい価値観とは何なのか?
などを知ることです。
これらのウォーミングアップは、いわば「ワクチン」として、学生から社会人へのトランジションを支援します。
本書は、そうした大学生に必要な「働く前のウォーミングアップ」を本書はワークショップレシピとしてご提供します。それらのワークショップ開発の背景・根拠になった研究論文も収録されています(こちらは縦断調査研究の知見を紹介しています)。
「アクティブトランジション:働くためのウォーミングアップ」は、就職・採用などにかかわる大学関係者の方々、企業などで人事関連のお仕事をなさっている方に、ぜひご高覧いただきたい内容です。
本書は舘野泰一さんメイン編者をつとめる本で、執筆には、中原研究室OB・メンバーの有志、木村充さん、浜屋祐子さん、吉村春美さん、高崎美佐さん、田中聡さん、保田江美さんがかかわっています。第一編者をおつとめになった舘野さん、皆様、本当にお疲れ様でした。中原も共編著者として加わり、舘野さんのサポートを勤めさせて頂きました。
また、ワークショップ部分のライティングを担当頂いた井上佐保子さん、レイアウトをご担当頂いたデザイナーの三宅由莉さん(トロワメゾン代表)、イラストをご担当いただいたいわた花奈さん(アトリエ・カプリス)に心より感謝をいたします。本書の素晴らしいレイアウト、デザイン、そしてイラストは、三宅さん、岩田さん抜きでは語れません。編集者の三省堂の安藤美香さん、石戸谷さんにも大変お世話になりました。
調査の実施に関しましては、2010年、京都大学・溝上慎一さんと電通育英会様の実施なさった調査データをもとに2013年に東京大学・中原研究室で追跡調査をさせていただきました。
また、調査およびワークショップの開発に際しましても、公益財団法人電通育英会様より多大なるご支援をいただきました。心より感謝いたします。この場を借りて重ねて御礼申し上げます。ありがとうございました。
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本書の詳しい解説です。
まず、書名でもある「アクティブトランジション」とは、
1)「教育機関を終え、仕事をしはじめようとしている人々が、働きはじめる前に、仕事や組織のリアルをアクティブに体感し、働くことの準備をなすこと」
その結果として
2)教育機関から仕事領域への円滑な移行(トランジション)を果たすこと
をさす概念です。
トランジションとは、ここではさしずめ、「最終的な教育機関を卒業して、安定的なフルタイムの職業につき、働き始めること」とお考え下さい。
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思うに、教育機関と仕事領域の間には、多くの場合、「クレバス」のような「断絶」があります。クレバスを渡りきり、乗り越えた先には「広大な仕事の世界」が広がっていますが、少なくない学生が「広大な仕事の世界」に参入する前に、何らかの「つまづき」を経験します。
そもそも就職戦線にたつことができず、クレバスの存在すら知ることもないまま逃走してしまう学生。
厳しい就職戦線を乗り越えて、せっかく内定を確保したのにもかかわらず、「クレバスの存在」を前にして立ちすくんでしまう学生。
クレバスは渡りきるものの、「広大な仕事の世界」にコンパスをもたず冒険をしてしまい、闇の中に紛れ込んでしまう学生。
みんながうらやましがるような就職先に内定がでたのにもかかわらず、うまく組織に適応できず、早期に離職してしまう学生。
そのような学生を前にして、今、わたしたちは何ができるのでしょうか。
本書では、この問いに対して、わたしたちができることを探究しています。
本書を通じて、わたしたちが読者の方々に行っていきたい「問題提起」の核心とは、
今後の大学や教育機関は、今後、卒業生を社会に送り出す前に、それぞれの校種・状況にあったかたちで「アクティブトランジション」の支援をなすことが求められるのではないか
ということにつきます。
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本書では、この問題に対して、2つの要素で解決策を提案しています。
ひとつは、働くまえのウォーミングアップとして、学生・内定者・新入社員などが取り組んでみるといいワークショップを3本開発し、そのレシピ、タイムライン、ツールを掲載し、実践していることです。
開発した一本目のワークショップは「ヒッチハイクワークショップ」です。
こちらのワークショップは、就活前の学生を対象に開発されたものです。「就活」が「ヒッチハイク」に喩えられており、このメタファのもと、学生達は「自分の意のままにならない就職活動に翻弄されることなく、就職活動のプロセスを楽しみながら乗り切るためのヒント」を学びます。
二本目のワークショップは「カード de トーク いるかも !? こんな社会人」ワークショップです。
「カード de トーク いるかも !? こんな社会人」は、一般的な組織にいる「典型的な社会人」の価値観へのエンカウンター(出会い)から、はじまります。
このワークショップは内定者向けに開発されており、これから自分が社会で働く上で、どのような「就業観・職業観」をもったらよいのかを考えるワークショップです。
ワークショップを通して、仕事生活に向けて前向きな一歩を踏み出すヒントを獲得することを目的にしています。
三本目のワークショップは「ネガポジダイアローグ」ワークショップです。
このワークショップは、就業前の学生を対象にしたものであり、社会人に日頃の仕事生活の写真をとってきてもらい、それらをモティーフとして、社会人と深い対話を行おうというワークショップです。
本書では、これらのワークショップのレシピを収録しています。
掲載されているレシピは、後述しますが、実際に大学生の方々にご参加いただき実践検証がなされたもので、安心(?)です。本書には、その際の実践報告も掲載されています。こちらは井上佐保子さんによる大作です。
レシピの中には、タイムラインも含まれています。多くの大学では、授業時間は90分だと思うのですが、それを単位として実践可能なワークショップを、筆者らは開発いたしました。適宜、これをカスタマイズすれば、授業やワークショップを自ら創り出すことも可能化と思います。
また、本書には実践でそのまま利用頂けるようツールもあります。
コピーすればご利用いただけるカードなどもあります。可愛らしいイラストは、いわたさんの作品です。
ちなみにワークショップの実践にあたっては、立教大学経営学部ビジネスリーダーシッププログラムの協力を得て、同大学のキャンパス、同大学の学生を対象に実践させていただきました。
同大学同学部のみなさまには、この場を借りて、感謝申し上げます。立教大学の学生の皆様にも、わたしどもの挑戦的ワークショップにご参加頂きました。心より御礼を申し上げます。こうした素晴らしいレイアウト、デザインは、職人・デザイナー三宅さんのなせる技です。
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なお、これは本書のメインの主張とは異なりますが、本書では「学術的に厳密な調査研究」と「実践現場ですぐに利用できるツール」を両方ひとつの書籍で提供する、という知的挑戦も行っています。私たちとしては、いわゆる「実践と研究のつながり」という問題に対して、下記のモデルをたてて、この書籍を編んでいます。
「現場において生起した様々な現象」を研究者は「分析」し、「理論にインスパイアされた実践」を組みたてます。そこでは研究者は「分析者」ではなく「パフォーマー」です。これらの「理論にインスパイアされた実践」は、いわばモデルケースとして実践者に提示されます。実践者は、それらのモデルケースに鼓舞され、また新たな実践を組みたてる」というモデルです。
まぁ、これだけじゃ、何を言っているかわかんないと思うんで(笑)、こういうマニアックなことにご興味をお持ちの方も、ぜひ、「アクティブトランジション」をお手にとっていただければ幸いです。
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皆さんの学生さん、御社の社員は、働くための「ウォーミングアップ」できていますか?
行き当たりばったり「出たとこ勝負」で、社会や職場に出ていませんか?
働く前に、働くイメージがもてていますか?
どうぞご高覧いただけますよう、よろしく御願いいたします。
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追伸.
本書にはオンラインコミュニティもFacebook上にご用意させていただきました。出版後には、これらに関する様々なイベントが開催される予定です。どうか、皆さん、こちらに読後の感想をお寄せ下さい。「いいね!」をよろしく御願いいたします!
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