2016.3.28 06:30/ Jun
これからは多分、自動車だってIT産業になりますし、家自体もスマートホームという言い方でIT産業になりますし、時計だってIT産業になると思いますし、ヘルスケアもIT産業と言っていますし。だから、全ての産業がインターネット、ITとどのように付き合うのかと考えているところで。どの業界に行こうとも、IT業界に行こうが行かまいが、遅かれ早かれあなたの働く仕事は必ずITが入ってくる時代になるんではないですかね。
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ヤフー株式会社・代表取締役社長の宮坂学さんと中原の対談ビデオの最終編が「マナビラボ」で昨日から公開されました。ビデオの文字おこし(テキスト版)も公開されているので、ぜひご高覧いただけますと幸いです。
IT産業という言葉がなくなる日?:ヤフー株式会社・宮坂学社長×中原淳対談
http://manabilab.jp/article/1302
大変お忙しいところ貴重なお時間をいただきました、宮坂学社長には、この場を借りてあつく御礼差し上げます。どうもありがとうございました。
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今回、宮坂さんと僕が議論しているのは、
1.これからIT産業はどうなっていくか?
という話題と、
2.そのようなとき、私たちや私たちの子どもたちは、どのように生きるのか?
ということです。
冒頭で宮坂さんがおっしゃるように、これからの世の中は、
あらゆる産業が「ITとつきあっていく」時代
あらゆる産業が「IT産業化」する時代
に突入していくものと思われます。
くしくも先だって、英国の新聞「インディペン紙」が、紙の印刷をやめることになりました。これからはデジタルでの展開を行うそうです。このように、これからの産業は、いやがおうでも、ITとつきあっていくこと、ITを目の前にして「フラット」になっていくことが予想されます。
このことは、さらにラディカルに申し上げますと、
「IT産業」という言葉がいつかなくなる日がくること
をも意味します。
すべてがIT産業化し、フラットな立ち位置に置かれるのなら、敢えて、ITを「独自の産業」としてくくり出すことに、それほどの意味があるとは思えません。だって、すべてが「IT産業」なのだから(笑)
逆に「すべての産業がIT産業化してくる世の中」とは、既存のIT産業にとっても、「レゾンデートル(存在証明)」を求められる社会への突入を意味しているように、僕には思えます。
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次に、このような時代をわたしたちの子ども達は、いかに生きることが求められるのでしょうか。
宮坂さんは
「何でもいいからインターネットで何かを作れるというところを学ぶことが大事」
だとおっしゃっておられました。
僕もまったく同感です。
宮坂さんはおっしゃいます。
多分、ITも同じような世界だと思うんですよ。ITは別にIT業界に行くから覚えるわけではなくて、「読み、書き、そろばん」と昔でいっていたもの。英語に近いものだと思いますけど。どの業界に行こうともそれはすごく役に立つことで。
今まではインターネット業界に行くときに役に立つもので。インターネット業界が伸びているという言い方が多かったと思いますが、多分そうではなくて、もうどの業界に行こうとも、インターネットとかIT技術が分かる、使えるというのは間違いなく役に立つと思いますね。
「すべてがIT産業化してくる社会」「IT産業がなくなる日」を生きる社会においては、「読み、書き、そろばん」と同じようにITとつきあうことが、子どもをふくめ、すべての人々に求められるようになるものと僕も思います。
「プログラミングができるようになればいい」という意味ではありません。IT中毒、スマホ中毒にならないこともふまえて、「ITとよいつきあい方」ができるようになることが求められます。
せんだって、我が家では、コンピュータを「勉強道具」として正式に認定しました。もちろん、だからといって、既存の国語・算数・理科・社会が意味がないという意味ではありません。そういう既存教科は当然重要。だけれども、これからはケシゴム、鉛筆と同様に、ITとつきあうことが求められるように思います。
でも、もう「情報教育」とか「コンピュータ教育」といっている時代ではないと僕は思います。PCを特別の機器として括り出すことに、さほど意味がない時代を生きているような気がするのです。
むしろ、
「情報教育」や「コンピュータ教育」が死語になる社会
PCとケシゴムと鉛筆が「同レベル」になる社会
を私たちは生きているように思うのです。
ITとつきあうといっても、願わくば、しかも「誰かのつくったサービスやゲームの消費者になる」だけではなく、「ITを使うことで新たな付加価値を世の中に生み出す
す生産者」として、ITと向き合うことができたとしたら、さらに素敵なことです。
ワンセンテンスで申し上げるのだとすれば、
「使う側」から「作り手」へ
近年、PC離れというものが進行し、スマホを使う若者が増えているといいますが、これがイコール「PCをつかって生産を行うこと」から「スマホでゲームだけをやる消費者」への移行を直接意味しているのだとしたら、あまり望ましくない事態と僕は思います。
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宮坂さんのお話からは、わたしたちが、今後、どのような社会を生き、どのように学び、挑んでいくかについて非常に示唆にとむ洞察を得られるような気がいたします。最後になりますが、ふたたび、心より感謝いたします。
皆様もどうぞ、この対談ビデオをご覧頂ければ幸いです。
このブログ記事では、ほんのさわりをご紹介させていただきました。テキスト版もありますので、是非、下記のサイトを訪れて頂けますと幸いです。
そして願わくば、この対談ビデオへの「いいね!」「シェア!」、Twitterでの「RT」をお願いできますれば、さらにさらにうれしいことです(笑)
そして人生はつづく
IT産業という言葉がなくなる日?:ヤフー株式会社・宮坂学社長×中原淳対談
http://manabilab.jp/article/1302
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