2015.1.2 07:23/ Jun
北国から内地!?に戻ってきました。
カミサンの実家の奈良は、昨夜は「雪」。
まさか内地に戻っても、吹雪に見舞われるとは思いませんでしたが、どこまでも「雪」は、背中をつけてくるようです(笑)。
北海道から奈良までの道中は、結構、よい読書の時間でした。ふだんはあまり読むことのない新書の新刊をざざざと読んでいました。軽くて情報量も多いので、やはり旅には新書ですね。
面白かったのは、下記の2冊です。簡単にだけ紹介します。
▼
一冊目は、堤未果(著)「沈みゆく大国アメリカ」
こちらは、ウォール街(経済・金融)と政治による米国医療支配のルポルタージュです。オバマケアの制度の杜撰さ、それによってもたらされた医療格差の実態が描かれています。一方では、世界一高度に発展した米国の医療。しかし、その恩恵にあずかれるのは、米国を支配する1%の限られた人々だけです。
医療は全くの門外漢ですので、そこに描かれている内容が、どの程度、現場を反映しているのかわかりませんが、それがもし仮に事実だとしたら戦慄の内容です。
犠牲・疲弊しているのは患者だけではありません。そこでは現場で働く医師も搾取されます。保険会社や保険制度に経済的基盤を支配された専門職がいかなる困難に苛まれるか。専門職受難の物語としても読めます。専門職の受難という問題は、最近、
▼
2冊目は、立川志の春著「あなたのプレゼンにまくらはあるか」
立川志の春さんという二つ目の若手落語家の方が、修行のプロセスを綴った書籍です。
志の春さんはイェール大学を卒業した帰国子女で、三井物産を退社して、落語の世界に飛び込みました。
こちらで興味深かったのは、師弟関係の中での学びについての記述です。
志の春さんは、米国での教育経験が長かったこともあり、「自己主張する米国流文化」が相当身体化されていたそうですが、落語の世界に飛び込み、徒弟制度の中で学ぶためには、それらの過去を学習棄却(アンラーニング)する必要があったそうです。
すなわち、落語における徒弟制度の学びにとって必要なものは、「かつての個人」をすべて消し去り、「落語家としての自己」を構築しなおすことにある、とのことでした。まことに興味深い内容です。
▼
以上2冊の簡単書評でした。
なぜか新春早々、アメリカもの続きでしたね(笑)。
2つのアメリカ、どうでしょう?
カミサンの実家は、3姉妹の家族、押さない子どもが、わしゃわしゃいて、右にわしゃわしゃ、左にわしゃわしゃ群れています。しばらく、僕もわしゃわしゃする日々が、続きます。
そして人生は続く
最新の記事
2024.11.25 08:40/ Jun
あなたの組織は「社員の主体性を喪失させる仕組み」が満載になっていませんか?:うちの社員には「主体性」がないと嘆く前にチェックしておきたいこと!?
2024.11.22 08:33/ Jun
2024.11.9 09:03/ Jun
なぜ監督は選手に「暴力」をふるうのか?やめられない、止まらない10の理由!?:なぜスポーツの現場から「暴力」がなくならないのか!?
2024.10.31 08:30/ Jun