NAKAHARA-LAB.net

2014.12.11 14:30/ Jun

育児の中で学んだ教訓は、仕事に活きるか?

「育児をすること」と「リーダーシップの発達」の関係をさぐる
   ・
   ・
   ・
 そんな奇想天外?なテーマのもとに研究をすすめておられるのは、僕の指導大学院生の浜屋祐子さんです。
 浜屋さんは、「家庭で育児をすること」に含まれる成分?ー物事のプライオリティを決めること、関係を調整すること、様々なステークホルダーとかかわることなどが、いかに「仕事の現場のリーダーシップ行動」に関連をもたらすのかを、研究なさっています。要するに「育児をすることで得られる教訓が、仕事の現場にいかに役立つか?」ということですね。
 かくいう僕も、浜屋さんの研究テーマの対象者のひとりですので、その研究の進展を興味津々と伺っています。研究領域的には「ワーク・ライフ・エンリッチメント(仕事と生活の良好な関係)」に関連する研究ということになるのでしょうか。
 研究を離れて、少し考えてみても、育児の中から学ぶことは少なくないような気がします。例えば、すぐに思いつくのは「我慢」とか、「その気にさせること」でしょうか。
 今日も爆走赤ちゃんKENZOの朝の様子を見ながら、つくづく思いました。まだ言葉のわからない子どもに対してできることは「その気にさせること」と「我慢すること」ですよね。少なくとも、僕は、今、親として、そんなことを学んでいるような気がします。
 それが「仕事の現場」に活かされているとは、はたして「謎」ですが。。。
  ▼
 アカデミックベンチャー「中原研究室」は(?)、今日も爆速です。
 所属の大学院生は、みな、自分の研究を前にすすめようと奮闘しています。
「脳がちぎれる」ほど、研究を愉しんで欲しいものです。

ブログ一覧に戻る

最新の記事

「精神論・根性論の人材育成」からの脱却:「データか、現場か」の二分法に囚われている暇はない!?

2024.7.25 10:21/ Jun

「精神論・根性論の人材育成」からの脱却:「データか、現場か」の二分法に囚われている暇はない!?

2024.7.9 08:06/ Jun

「ファスト化」する組織開発!? :組織開発は「カオナシ」になってはいけない!?

転勤で単身赴任するのは「パニッシュメント(罰)」か、何かか?

2024.7.3 08:04/ Jun

転勤で単身赴任するのは「パニッシュメント(罰)」か、何かか?

2024.7.1 08:16/ Jun

先行研究を調べるとは「マトリョーシカを開けつづけること」である!?

2024.6.28 08:25/ Jun

あなたのチームや職場はすでに「ピークアウト」して「劣化」の方向に向かっていませんか?