NAKAHARA-LAB.net

2013.10.1 07:05/ Jun

人前で話をするとき「あがり症」を克服する小ワザ:会場の「ちょっと気になる方」に話しかける!?

 こう見えても、僕は、あがり症です。
 以前にも書いたかもしれませんが、講演前には胃がキリキリいたしますし、背中に嫌な汗もかきます。
人前で話をする際の「緊張・あがり」をほぐす方法!?
http://www.nakahara-lab.net/blog/2013/08/post_2069.html
 もしみなさまに機会がありましたら(!?そんな暇な奴いない)、僕が講演する会場のトイレでウォッチしてみてください。何度も何度もトイレにあらわれる様子を、もれなく見つけることができます。
「講演中、急に、何を、もよおしちゃったらどうしよう?」
 と気が気でなくなるのです(笑)。
 たぶん、見た目はクールに何事もない顔をしているかもしれませんが、講演前に考えていることは、そんなことです(笑)。すみません、話の内容を全く考えていなくて・・・(笑)
 ところで、最近、皆さんにアドバイスをいただいて(ちょっと前のことですが、Facebookで皆さんからたくさんのアドバイスをいただきました)、僕が試して効果的だったワザがあります。それは何かと申しますと、
「会場の聴衆の皆さんに、こちらから声をかけて雑談し、あらかじめ味方になってもらう」
 という小ワザです。この場ではお名前をあげさせていただくことはしませんが、教えてくださった方に、心より感謝します。実は、この方法、これまでにも会場にいらっしゃる知り合いには、実践させていただいておりました。最近は、これを拡張し、会場にいらっしゃる「知らない人」にも、積極的に声をかけるようにしています。
 特に、難易度の高そうな講演やワークショップの前には、これを実践することにしました。すると、かなり効果的だな、と感じています。
 会場には、いろいろな人がいらっしゃいます。
 中には「ちょっと気になる方」もいらっしゃいます。
 
 特に
「あっ、この人にツッコミ受けちゃったら、オレ、ひるんじゃうな」といったようなすごみのある方
 とか、
「あっ、上司に言われて、無理矢理、このワークショップに参加させられたんだろうな」と思われる方
 とか、
「この方、さっきから携帯に出ていて、本当に忙しい中、来て下さったんだろうな」と思われる方
 とか、そういう「ちょっと気になる方」には、こちらから積極的に声をかけ、講演前に、知り合いになってしまいます。そうすると、非常に気が楽になるから不思議です。なんか、会場の雰囲気が「ふんわり」とするような感覚があります。
 あれだけ気になっていた「講演中、何を、もよおしちゃったら、どうしよう?」という不安も、考える暇がなくなるので、乗り越えられるようになってきました(笑)
 皆さんは、どんなあがり症克服ワザをお持ちですか?
 またFBでもシェアしてくださいね。
 そして人生は続く。
 ーーー
追伸.
 先日「女性の活用」というテーマで、人事専門誌・労政時報さまのインタビューをお引き受けいたしました。女性ということに焦点をしぼって研究をしているわけではないのですが、手持ちのデータを男女ごとに再分析した内容をお話しています。ご興味あらば、ご高覧ください。このたびのインタビューをお引き受けするにあたり、図書館でいろいろと文献をあさりましたが、個人的には、「Gender × Socialization(組織への適応・社会化)」「Gender × Management Development(マネジャーとしての発達)」は、まだまだこれからの発展分野だと感じました。最後になりますが、同編集部、前田昌彦さんには、心より感謝いたします。よい学びの機会をありがとうございました。
rouseijihou_jinji.png
労政時報
https://www.rosei.jp/readers/login.php#latest_article
 
 ーーー
追伸2.
 本日10月1日、38歳になりました。心機一転、頑張ろうと思います。どうぞ引き続きよろしく御願いいたします。

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