NAKAHARA-LAB.net

2013.2.10 16:40/ Jun

スライド公開:Workshops in Organization

 日曜日、みなさま、いかがお過ごしでしょうか。
 僕は、今日もお仕事です。
 午前中は、大学でひたすら仕事をしつつ、午後は、上野「東京都美術館」で開催されている「ワークショップと学び」に関するイベントで、ミニプレゼンをさせていただきました。
 こちらでは、「企業とワークショップ」というテーマをいただいたのですが、プレゼンをつくっているうちに、だんだんと脱線し(先日のブログ記事に書いた内容)、結局「ワークショップ疲れ」と「ワークショップへの希望と期待」をお話しすることになりました。
ワークショップ疲れという現象の背後にあるもの
http://www.nakahara-lab.net/blog/2013/02/post_1948.html
 オーディエンスの方々に、うまく伝わったか自信はないですが、「ほんわか」とした雰囲気を、やや壊したとしても、このことはお話したいことでした。
 教条化・固定化・手法の手続き化にあらがい、「新たなものを生み出す意思をもつこと」が、「ワークショップが、ワークショップである」ためには大切であること。
 また、「ワークショップが、ワークショップであること」の重要性が、普及期にはいった現代、今さらながら問われている、ということをお話ししたつもりです。これに関しては、自戒をこめて、そう思います。
 繰り返しになりますが、僕は、「オルタナティブな学びの場」は、一定以上の重要性を今後も持ち続けるだろう、と思っています。
 フォーマルなもの、統制されたものの諸力が強くなればなるほど、そうした場の社会的意義はあがるでしょう。ここ最近、上田先生との共著を執筆させていただいたのも、そういう思いがモティベーションになったところが多いような気がします。
 下記に、スライドの一部を公開させて頂きますので、どうぞご覧下さい。

 明日は僕は参加できませんが(とても残念です!)、高尾隆君(東京学芸大学)が、「演劇ワークショップ」を「学校教育」に導入したときのコンフリクトについてご発表なさるそうですね。
「オルタナティブ」を導入すれば、学校という磁場にはたらく諸力、そこでつくられている制度・人工物の特殊性が「可視化」します。それらが、ことごとく「オルタナティブのもつ棘と毒」に反応するからです。こうしたことは、企業・組織でも起こりえることだと思いました。
 そして人生は続く

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