2011.1.11 11:06/ Jun
最近よく、
「自分の情報入力・出力の状態を、把握・整理し、自己管理していくこと」
の必要性を感じます。
自分は、どのようなところから情報を仕入れていて(入力)、それを、誰(宛先)に対して、どのようにアウトプット(出力)しているのか、まず、それを「絵」に描いてでもして可視化し、整理しなければならんな、と。
情報入出力の「効用関数」を求める、といったら、誠に「大げさ」で、全く小生にはそんな数学はできないんだけど、せめて、自分が目にしている情報くらい、その全体像を把握し、整理し、管理をしないとならんな、と思っているのです。
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感覚的なもので誠に申し訳ないのだけれども、なんか、この1年で、自分のふれる情報量が爆発的に増えた気がします。その背後には、おそらくソーシャルメディア等の普及があるんでしょう。何か新しいサービスや、サイトが立ち上がるたびに、「場当たり的な突貫工事」で、自分の「情報圏」を拡張していったため、そろそろそれを整理する必要がある、ということです。
むしろ、
「情報量を増やすこと」よりも、いかに「重要な情報」を選別して、加工して、出力することを、いかにストラテジックに、かつ、インテンショナルに行えるか。
あるいは、
「情報を得ること」よりも「情報を捨てること」
の方が、重要になってきている気がします。
現代を生きる人々の情報圏は、日に日に複雑怪奇になってきています。ほおっておけば、目にするビットストリーム(情報)は増えに増えて、カオス(混沌)に至るのではないでしょうか。
情報爆発時代だからこそ、まずは、自分がどのような情報を入力していて、それをどのようにアウトプットしているのかを、ちゃんと管理したいな、と思っているのです。それを自らデザインするべきなんだろうな、と。
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たとえば、最近、僕はRSSリーダーの利用を辞めました。
先日、実は、自分の情報圏を「絵」にしてみたのですね。チラシの「左側」に「情報入力」、「右側」に「情報出力」と書いて、そのあいだに、どのような情報が、どのようなサービスを用いて、流れているのかを「可視化」してみた。で、いろいろ書いてみると、ほとんどRSSリーダーの情報は、アウトプットにはつながっていなかったんです。
最近のブログは更新情報がTwitterでつぶやかれることもあり、RSSがあまり機能していないこともあるのですが、本当の理由は、毎日目をとおす数百個のブログの情報量が爆発していて、毎日惰性で、それを目にはしていても、そこから情報を発信することはなかったのです。僕は、惰性でRSSリーダーを使っていた。
そのため、RSSリーダーを辞めることを契機にして、いったんリストを白紙にしました。
そのうえで、20個に情報ソースを厳選し、今度はTwitterfeedというサービスを用いて、その情報をTwitterのタイムラインに流すことにしました。
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まぁ、上記は取るに足らない事例ですが、いずれにしても、僕が言いたいのは、
個人が「情報を可視化すること」「情報を選別すること」「情報を管理すること」。
つまりは「自分の情報圏を自分でデザインすること」
の重要性です。
このあたり、キュレーションと称して、一部の専門家にそれを任すことも可能かもしれないのだけれども、「どのキュレータを信用するか」も、やはり、最終的には個人が、自分で判断しなければならない。そして、「自分のフォローするキュレーターが、”正しい”情報を流しているのかを、リテラシーを駆使してモニタリング」しなければならない。
まず第一に問われるのは「自分のあり方」でしょう。「他人の世界を生きる」よりは、「自分の世界をデザインすること」に挑むのが、まずあるべきことなのかな、と思います。
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あなたの情報圏、カオスになっていませんか?
どのような情報を、どこからどのように仕入れて、誰にアウトプットしていますか?
何を得て、何を捨てますか?
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■2011年1月10日 中原Twitter
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