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2009.1.5 08:46/ Jun

倉本聰著「北の人名録」を読んだ!

 東京での仕事で「いろいろ」あり、北海道・富良野の街にたどり着いた作家・倉本聰が、富良野の人々との交友を描いたエッセイが、文庫本になっています。

 先日、寂れに寂れた旭川駅前をぶらぶら歩いていたとき、書店の売り上げナンバー1に輝いていたのが、その本「北の人名録」です。
 東京の売り上げリストとは全く異なるんだろうけど、妙に気になって手に取ってしまいました。
 ▼
「先生」
「ハイ」
「オラ – イヤ私 – 標準語だよね?」
「—-」
「標準語でないかい?」
「—-」
(中略)
「訛ってるかい?」
「—-」
「訛っているべか?」
「—-」
「ア。ベカなンて、オラ、今訛ったな? イヤイヤアハハハ、発見したゾ!? オラもやっぱり少し訛るんだな? アハハハハハ。イヤイヤイヤぁ」
 富良野の人々と倉本聰氏とのやりとりは、かくのごとく続きます。北海道出身ならば、その情景が浮かんでくるようですね。
 ちなみに、僕も18歳の時分まで、「自分は標準語を話している」と思っていました。
 イヤイヤイヤイヤ、まいったべナ。
 ▼
 エッセイの舞台は、昭和56年頃。
 ドラマ「北の国から」がちょうどクランクインしていた頃のことも、書かれています。もし、このドラマを見たことがある方は、その情景を思い出しながら、読んでも面白いかもしれません。
 イヤイヤイヤイヤァ、正月おわっちまったべさ。

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