2008.7.15 10:37/ Jun
リクルートワークス編集部(著)「おもてなしの源流」を読んだ。
日本文化の底流を流れる「おもてなしの精神」が、西欧流の「サービス」とはいかに違うのか、などについて論じた本。茶道、花街、旅館など、それぞれの「おもてなし」の源流をさぐる。
日本の「おもてなし」には、下記の3つの原則があるという。
1.準備を整えて客を待つ(仕度の原則)
2.くつろげる空間を演出する(しつらえの原則)
3.ゲームのルールを共有する(仕掛けの原則)
おもてなしは、まずは主人が取り仕切ることからはじまる。主人は、準備を行い、空間を演出し、客をまつ。あらかじめ前もって行う準備のことを「用意」という。
しかし、おもてなしの本質は「主人」だけにあるのではない。上記3のルールを共有した「客」と「主客一体」になって、相互行為として達成される、というところが最大のポイントである。「用意」ではなく、「卒意」。つまりは、主人と客が、アドホックに機転を利かして場を構成する。
つまりは、おもてなしが成功するかどうかは、主人だけにかかっているのではない。主人と客のインタラクションの中に、おもてなしがある。
「主人と客がともに一回かぎりの機会を思いやりをもって取り組もう」という「一期一会」、それにより「主人と客が心が通い合う状態」が生まれる「一座建立」は、こうしたインタラクションによって達成される。
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気のついた方はいらっしゃるかもしれないけど、古来からの日本文化の底流をなす「おもてなしの源流」は、我々が、今、大学で耳にする「学習理論」にかなり通じるところがありますね。
とても、オモシロイですね。
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