2024.5.28 08:11/ Jun
フィードバックは「1点」にしぼれ!
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1年ほど前のことになりますが、元・Yahooの人事責任者(現在、パーソル総研取締役・立教大学大学院客員教授)の本間浩輔さんから(いつも御世話になっております、感謝!)、こんな話を伺いました(録音・録画していたわけではなく、メモ書きでしたので、すべて再現できているかわかりません)。本間さんはスキーがお上手で、さらにその腕前を上達させるために、日本・海外のコーチについてスキーを学んでおられるとのことでした。
本間さんによりますと、日本(そのなかでも、おそらく、イケてないコーチだと思いますが)と海外のスキーの教え方には明確な違いがあるとおっしゃいます。今日はそのお話をいたしいましょう。
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日本のコーチの場合は、スキーヤーが滑り終わったあとに
あれも、これも、それ、どれも、すべて指導・指摘しようとする
傾向があるそうです。
それも
「おまえは・・・が、できてない!・・・・・も、できてない!・・・・すら、できてない!」
といった具合に、ネガティブなフィードバックが多いそうです。選手はコーチの言うことを聞いておりますが、そのすべてがネガティブであることと、多数の指摘を受けるため、フィードバックが受容できません。
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一方、海外のスキーコーチの場合(たぶん、こちらはイケてるコーチなのでしょうね)はフィードバック方法が異なります。
海外の場合は、スキーヤーが滑り終わったあとで、
コーチが
「自分としては、どこを直したい?」
と選手に聞くのだそうです。
選手は、一寸、自分の滑りを振り返ります。そのあとで、「最後のターンのキレがイマイチだったので、そこを直したい」などという風に、自分で「自分がフィードバックされたい箇所」を言うのだそうです。
コーチは、選手が口にした「フィードバックされたい箇所」の1点に対して、選手には「見えていないもの」、コーチが気づいたものをポジティブなことも、ネガティブなことも含めてフィードバックするのだそうです。
フィードバックは「1点」にあえて絞ります。
その上で、「もう一度、滑ってきてご覧よ」という風に、選手に促します。当然、選手はフィードバックを受けた1点に関して意識して滑ります。
フィードバックを「1点」に絞っているがゆえに、その「1点」が確実に改善されるのです。
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今日は、スキーの指導法から、フィードバックの仕方についてお話をしました。
よかれと思って、すべてをフィードバックをすると、相手は受け取れません。
フィードバックは「相手に受け取ってもらって、実践されてナンボ」です。フィードバックを「たくさんしたひと」がエライわけではありません。フィードバックを「受け取ってもらって、相手の成長を支援できたひと」がエライのです。
One feedback, One instruction(ひとつのフィードバックでは、ひとつの教えを)
あんたね、しゃべりすぎ。指摘しすぎ。
嗚呼、痛い。自戒をこめて
そして人生はつづく
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中原淳監修「実践!フィードバック」eラーニングコース:Youtubeでデモムービーを公開中!
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Diamond Transition Program for Freshers(オンライン新人研修)
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