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2024.4.3 09:01/ Jun

わたしは「独裁者」が嫌いだ!しかし「独裁者の見ている光景」を想像することはあきらめない!?:対話的に生きるということ!?

 対話とは「相手の見ている光景」を見ようとすること
   
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 対話的な態度というのは、まことに難しいものです。わたしは「対話」にまつわる何冊かの本を書かせていただいておりますが、それですら、対話的態度をまっとうして生きていこう、とするのは極めて難しい。紺屋の白袴と揶揄されることは承知しておりますが、まずは、このことを最初に吐露せざるをえません。
  
 対話にとって難しさの根源は、まずは「自己を表明する」ということにつきます。
  
 相手にどう思われるか? 相手にどう受け取られるかは、わからない局面で、「自己を表明すること」はリスクが生じます。だから、みな、本音を隠して、「自己を表明しないように、しないよう」に生きているのです。
  
 せんだって、パーソル総研が「職場の対話に関する定量調査」という調査を公表なさいました(小林さん、お疲れさまです。勉強させていただきました! 感謝!)。
  
パーソル総合研究所(2024) 「職場での対話に関する定量調査」
https://rc.persol-group.co.jp/news/202403291000.html
  
 それによると、「過半数以上の従業員が面談や会議において「本音・本心をほとんど話していない」のだそうです。そして、職場で本音を話すことには、6つのリスクを感じているのだそうです。
  
1.裏切り者リスク(組織に愛着が無いと思われそう)
2.拡散リスク(意図しない範囲に広まりそう)
3.低評価リスク(自分の評価が下がりそう)
4.身分不相応リスク(自分の立場では言えない)
5.無関心リスク(真剣に受け取ってもらえなさそう)
6.関係悪化リスク(相手との関係が悪くなりそう)」
  
 とても面白い知見ですね。
  
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 第二に、対話的態度の難しさの根源は、「相手がどのような人物であろうと、相手が何を言おうと、相手の言い出したことは、いったんは受け取る」ということにつきます。ポイントは「いったん」です。
  
 相手の言っていることを、いったんは受け取って、吟味する。
 自分の意見とのズレを知る
  
 これが極めて難しいです。
  
 極端な例を出しましょう。
  
 対話的態度というのは、たとえ、相手が「手を血に染めた独裁者」であろうとも、その「独裁者」の見ている意見ですら、いったんは「受け取り、独裁者が見ている光景(もっている意見)をさぐることに他なりません。
  
 たとえていえば・・・
   
 わたしは「独裁者X」が嫌いだ!
   
 しかし
   
「独裁者X」の見ている光景をさぐりたいと思う
    
 おそらく、これが「対話的」態度です。
  
 本心をいうのなら、誰も、「独裁者」などと話したくもありません。しかし、相手が独裁者であろうとも、いったん、彼 / 彼女の見ている光景をさぐること。これが対話的態度です。ね、難しいでしょ。
  
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 今日は対話的態度の難しさについて、論じてみました。
  
 こうしてみると、わたしたちは、いかに日々の生活を「非対話的」にやり過ごしているか、わかるでしょう。
  
 そう、わたしたちの日常は「非対話的」なのです。
  
 だから、対話はきちんと学び直さなければ、実践できません。
 あるいは、対話を行うときは「腹をくくること」です。
  
 そして人生はつづく
     
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■アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)のWebページはこちら!■
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新刊「チームワーキング」がオンライン管理職研修になりました。JMAMさんからのリリースです(共同開発をさせていただいた同社の堀尾さん、ありがとうございました。中原は共著者の田中聡さんと監修をつとめさせていただきました)。どうぞご笑覧ください! 
       
「チームワーキング研修版」リリースされました!
https://www.jmam.co.jp/hrm/training/special/teamworking/
   
「チームワーキング」が「アセスメントを絡めた管理職研修」として利用されております。モニター利用各社の人事担当者の皆様、開発担当者の堀尾さんと、座談会をさせていただきました。ぜひご覧くださいませ!
   
チームワーキング座談会
https://www.jmam.co.jp/hrm/training/special/teamworking/case/index.html 
  
 書籍「チームワーキング」の方も、おかげさまで「重版」を重ねております。応援いただいた皆様に心より感謝いたします。
     
    
 
https://amzn.to/3esCOrW
         
すべてのリーダー、管理職にチームを動かすスキルを!
ニッポンのチームをアップデートせよ!            
    
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 職場診断ツール&ワークショップ「OD-ATRAS(オーディ・アトラス)」が多くの職場で使われはじめています。サーベイはもとより、それをいかに「フィードバック」するかに焦点をあてたツールです。ワークショップも開発しております。どうぞご笑覧くださいませ!
   

職場診断ツール&ワークショップ「OD-ATRAS」 (パーソル総合研究所・中原の共同開発) 
https://rc.persol-group.co.jp/consulting/survey/service/od-atlas.html
   
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【好評発売中】1on1のコツをまとめた映像教材を、中原とPHPさんで共同開発しました。上司用、部下用あります。1on1について「同じイメージ」をもつことができます。どうぞご笑覧くださいませ!
     
上司と部下がペアで進める 1on1 振り返りを成長につなげるプロセス(上司用)
https://www.php.co.jp/dvd/detail.php?code=I1-1-061
  
経験を成長につなげる1on1(部下用)
https://www.php.co.jp/dvd/detail.php?code=I1-1-061   
  
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【祝・eラーニング完成!】中原淳監修「実践!フィードバック」eラーニングコース完成しました。リーダー・管理職になる前には是非もっていたいフィードバックスキルを、PC、スマホ、タブレット学習可能です。ケースドラマでも学べます! 
     
中原淳監修「実践!フィードバック」eラーニングコース:Youtubeでデモムービーを公開中!
https://youtu.be/qoDfzysi99w
   
「実践!フィードバック」コース ありのままを共有し、成長・成果につなげる技術(PHP)
https://www.php.co.jp/el/detail.php?code=95123&fbclid=IwAR2he6Z_PTe3YiahcnCv3z9pNRXvrajPwVaRS8LLAYFkbWVH167qHDfYF5Q    
  
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新刊「フィードバック入門:耳の痛いことを伝えて部下と職場を立て直す技術」絶賛発売中、13刷重版出来です!。AMAZON総合13位、1位(マネジメント・人材管理カテゴリー、リーダーシップカテゴリー)を記録!年上の部下、若手のトンガリボーイ、トンガリガール。職場には、多様な人々が集っています。難易度の高い部下育成に悩む管理職向けの新書です。どうぞご笑覧くださいませ。スピンアウト企画にDVD教材「フィードバック入門」、研修、通信教育もあります。こちらもどうぞご笑覧ください。
     

   
『フィードバック入門』スピンアウト企画
https://www.php.co.jp/seminar/feedback/
    
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【泣くな!新米管理職!】
  
おかげさまで10刷重版出来。「駆け出しマネジャーの成長論」は、「実務担当者」から「新任管理職」への役割移行をいかに進めるかを論じた本です。「脱線」をふせぎ、成果をだすためには「7つの課題」への挑戦が必要であることを解説しています!全国の管理職研修で用いられています。どうぞご笑覧くださいませ!
  

  
パーソル総合研究所と中原は、このテキストをもとにした「マネジャーになる研修」を開発しました。種部吉泰さんとディスカッションは、非常に楽しいものでした。このコースについても、どうぞご覧くださいませ!
  
「マネジャーになる」 研修:プレイヤーからマネジャーへの移行期支援プログラム
https://rc.persol-group.co.jp/seminar/become-a-manager.html
    
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Diamond Transition Program for Freshers(オンライン新人研修)
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短時間&動画で学べる 部下育成スキル・解説動画
https://jinzai.diamond.ne.jp/items/000HD6260/

    
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M&Aという「巻き込まれ事故」に関わってしまった経営企画・人事・現場の管理者・リーダーの皆様にぜひお読み意いただきたい一冊です!
  

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【御礼】拙著「人材開発・組織開発コンサルティング」が日本の人事部「HRアワード2024」書籍部門 優秀賞を受賞しました!(感謝!)