2024.3.21 08:12/ Jun
「コロナ禍のあと、オンラインのウェビナーが盛んになったことで、20代・30代のオンライン参加者が、めちゃくちゃ増えましたよ。昔は40代・50代が中心でしたが、今は20代・30代も増えました」
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ちょっと前になりますが、オンラインのウェビナーを主催している方が、こんなことを、おっしゃっていました。非常に印象的な一言でした(情報感謝です)。
といいますのも、わたしはかつてから、20代・30代の若手の方々に「学びのデスバレー(死の谷)」が存在している気がしていたからです。
ここで「学びのデスバレー(死の谷)」とは
1.20代・30代の若手のひとびとが、仕事に打ち込み、長時間労働を極める中で
2.学ぶことや読書から「はちゃめちゃ遠のき」
3.それ以降、学ぶことを一切辞めてしまうこと
をいいます。そのくらい深い「死の谷」が、20代・30代にはあるようにイメージしてしまいます。これがややこしいのは「デスバレー」にどはまりした、その影響は、
4.40代・50代になっても続くからです。
なぜなら
5.いったん学びを辞めてしまった人が「重い腰」をあげて復活するのは、とてつもなく「初期負荷」が高いからです。
かくして「学びのデスバレー(死の谷)」が「学ばない大人」を生み出します。かくして、日本のビジネスパーソンは、アジアでもっとも学習時間が低いひとびとになってしまうのではないか、というのが、わたしの妄想的仮説です。
(業種・職種によっては、資格取得や昇進のための学習が義務づけられています。ただ平均値をとってしまえば、学習時間は低いです)
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若い頃というのは、たとえば、学びたいと思うものがあっても、
「研修行くくらいなら、仕事しろ、ボケ!」
「あのは? だったら、一件でも、客先行け!」
と言われかねない時期です。
口には出さないまでも「仕事もたいしたできないくせに、何が学びだ?、学生か?」と心のなかで思っている上司も、少なくないでしょう。たぶん。
またこの時期には、プライベートにも忙しい時期なのです。
結婚や育児がはいったりで
「ワークショップ参加したい? は? 子どもどうするの」
「研修でたい? え。じゃ、ワンオペ?」
となってしまいがちです。
かくして、スクール系の学びの参加者の中心は40代・50代。
最近、若い人はたしかに増えてきましたが、それでも、仕事や家庭に追われている方が多い印象を受けます。
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ところが「コロナ禍がもたらしたオンライン・ウェビナー」は、事態を少しずつ変えている気がします。冒頭申し上げたように、若い人でも、ラジオを聞くように、オンラインのウェビナーを聞きながら学べるようになっています。また、最近のウェビナーは録音・録画がとられて、あとでオンデマンドで配信されてることが多いので、自分の好きなときに、ラジオを聞き直すように学び直すことができます。
もちろん、オンラインのウェビナーで学べる内容には限りがあります。
それでも、「学ぶことからまったく遠ざかってしまう」よりは、100倍いいにこしたことはありません。なるべく「学びのデスバレー」にはまらないことが、とにもかくにも重要なのです。
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今日は「若いビジネスパーソンの学び」について書きました。
大事なことは、
自分の学びを「放り出さない」こと
自分の学びを「他人任せ」にしないこと
自分の学びを「組織頼み」にしないこと
つまり
自分の学びは、自分でデザインすること
です。どんなに忙しくても、どんなに短い時間でも、そのことさえ忘れずにいれば、「たとえ大人でも、学び続けること」は不可能ではないと思います。
そして人生はつづく
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「チームワーキング研修版」リリースされました!
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チームワーキング座談会
https://www.jmam.co.jp/hrm/training/special/teamworking/case/index.html
書籍「チームワーキング」の方も、おかげさまで「重版」を重ねております。応援いただいた皆様に心より感謝いたします。
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すべてのリーダー、管理職にチームを動かすスキルを!
ニッポンのチームをアップデートせよ!
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職場診断ツール&ワークショップ「OD-ATRAS(オーディ・アトラス)」が多くの職場で使われはじめています。サーベイはもとより、それをいかに「フィードバック」するかに焦点をあてたツールです。ワークショップも開発しております。どうぞご笑覧くださいませ!
職場診断ツール&ワークショップ「OD-ATRAS」 (パーソル総合研究所・中原の共同開発)
https://rc.persol-group.co.jp/consulting/survey/service/od-atlas.html
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【好評発売中】1on1のコツをまとめた映像教材を、中原とPHPさんで共同開発しました。上司用、部下用あります。1on1について「同じイメージ」をもつことができます。どうぞご笑覧くださいませ!
上司と部下がペアで進める 1on1 振り返りを成長につなげるプロセス(上司用)
https://www.php.co.jp/dvd/detail.php?code=I1-1-061
経験を成長につなげる1on1(部下用)
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【祝・eラーニング完成!】中原淳監修「実践!フィードバック」eラーニングコース完成しました。リーダー・管理職になる前には是非もっていたいフィードバックスキルを、PC、スマホ、タブレット学習可能です。ケースドラマでも学べます!
中原淳監修「実践!フィードバック」eラーニングコース:Youtubeでデモムービーを公開中!
https://youtu.be/qoDfzysi99w
「実践!フィードバック」コース ありのままを共有し、成長・成果につなげる技術(PHP)
https://www.php.co.jp/el/detail.php?code=95123&fbclid=IwAR2he6Z_PTe3YiahcnCv3z9pNRXvrajPwVaRS8LLAYFkbWVH167qHDfYF5Q
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新刊「フィードバック入門:耳の痛いことを伝えて部下と職場を立て直す技術」絶賛発売中、13刷重版出来です!。AMAZON総合13位、1位(マネジメント・人材管理カテゴリー、リーダーシップカテゴリー)を記録!年上の部下、若手のトンガリボーイ、トンガリガール。職場には、多様な人々が集っています。難易度の高い部下育成に悩む管理職向けの新書です。どうぞご笑覧くださいませ。スピンアウト企画にDVD教材「フィードバック入門」、研修、通信教育もあります。こちらもどうぞご笑覧ください。
『フィードバック入門』スピンアウト企画
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【泣くな!新米管理職!】
おかげさまで10刷重版出来。「駆け出しマネジャーの成長論」は、「実務担当者」から「新任管理職」への役割移行をいかに進めるかを論じた本です。「脱線」をふせぎ、成果をだすためには「7つの課題」への挑戦が必要であることを解説しています!全国の管理職研修で用いられています。どうぞご笑覧くださいませ!
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Diamond Transition Program for Freshers(オンライン新人研修)
https://jinzai.diamond.ne.jp/items/k00HD0024/
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短時間&動画で学べる 部下育成スキル・解説動画
https://jinzai.diamond.ne.jp/items/000HD6260/
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「組織開発の探究」HRアワード2019書籍部門・最優秀賞を獲得させていただきました。「よき人材開発は組織開発とともにある」「よき組織開発は人材開発とともにある」・・・組織開発と人材開発の「未来」を学ぶことができます。理論・歴史・思想からはじまり、5社の企業事例まで収録しています。この1冊で「組織開発」がわかります。どうぞご笑覧くださいませ!
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「中小企業の人材開発」(中原淳・保田江美著、東京大学出版会、2021年)マニアックなガチ・学術研究書なのですが、発売10日で重版出来となりました。ありがとうございます。中小企業の人材開発メカニズムに接近を試みています。どうかご笑覧くださいませ!
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【注目!:中原研究室記事のブログを好評配信中です!】
中原研究室のTwitterを運用しています。すでに約40000名の方々にご登録いただいております。Twitterでも、ブログ更新情報、イベント開催情報を通知させていただきます。もしよろしければ、下記からフォローをお願いいたします。
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