2008.4.16 12:51/ Jun
朝、リクルートマネジメントソリューションズの石井さんと一緒に、某外資系企業 人事部長のAさんのもとを訪れる。10月31日(金曜日)に東京大学安田講堂で開催される「ワークプレイスラーニング2008」のご出講依頼のためである。
ワークプレイスラーニング2008の今年のテーマは
「新・企業教育部門に何ができるか?」
サブタイトルは
「あなたの会社に必要なのは、企業教育部門ですか?、それとも教育ですか?」
である。あー、言っちゃった(笑)。
敢えて「刺激的なタイトル」をつけているが(キレて飛びかかってくる人もいるかもしれない)、本質は「人事・教育担当者は今後、どのような仕事をしていくべきか」をアカデミクスと実務家が集まって、マジメに、だけれども、プレイフルに考えることにある。
この意味で、Aさんの会社の取り組みは、考えるためのヒントが非常に詰まっていた。
Aさんの会社では、1)人材育成と組織戦略を同期させるために、「人財組織戦略部」をつくったり、2)事業部の人々を研修づくりプロジェクトに参加させフィット感の高いプログラム作りをしたり、3)事業部の内部にトレーナーを養成したり、している。
Aさんは、人材育成部門のスタッフには、いつもこう言っているそうだ。
「仕事の3割は、新しい企画に費やしてほしい」
ルーチン化された仕事をこなすのではなく、毎年「常に目玉をつくること」を目指しているのだという。
Aさんの会社では、「人材育成担当者」を専門性をもったInternal Consultantとして位置づけているそうだ。そして、
「What value do you get from the internal consultant?」
という「問い」に対して、事業部の人々が、明確に答えられるような仕事をするべきだとしている。
日々業績に追われる事業部の人々が、直接外部の民間研修企業に研修依頼する場合に比べて、企業教育部門がからむことで得られる「付加価値」とは何か?
企業教育部門の未来を考える上で、非常に「本質的な問い」だと思った。
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ワークプレイスラーニング2008へのご出講、Aさんからは、ご快諾いただいた。非常に嬉しかった。これでワークプレイスラーニング2008の事例発表企業がすべて決まった!
企画委員会のメンバーの方々(学校法人 産業能率大学、株式会社 ダイヤモンド社、株式会社 日本能率協会マネジメントセンター、株式会社 リクルートマネジメントソシューションズ、NRIラーニングネットワーク株式会社、株式会社富士ゼロックス総合研究所)には、この場を借りて感謝いたします。ありがとうございました。
なお、今年のカンファレンスは、去年にまして、さらに気合いを入れている。なんと!、4月、5月の週末をかけて、実務家と研究者、登壇者が勉強会をひらき、事例を解釈し、再構成することから、準備を進める。ちなみに、準備は去年の2007シンポジウムが終了した直後から行ってきた!!
また、カンファレンス終了後には、この業界の関係者を集めたワークショップ形式のパーティを学内で開催する予定だ。
ぜひ、皆さんのスケジュール帳の10月31日の予定をあけておいてください。東京大学でお逢いしましょう!
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ワークプレイスラーニング2008
2008年10月31日(金) 午前10時 – 午後4時30分
東京大学本郷キャンパス・安田講堂
「企業・組織における教育・学習」の明日を提案するカンファレンス「ワークプレイスラーニング2008」を、来る10月31日(金)、東京大学安田講堂にて開催いたします。
一昨年は「ミドルの学び」に焦点をあて、約400名の方々のご参加を得ることができました。その様子は、テレビ東京ワールドビジネスサテライトでも取り上げられ、大きな反響となりました。
今年度のテーマは”新・企業教育部門に「何」ができるか?”。
研修企画の策定や内製を行ってきた従来の企業教育部門は、今、様々な「かたち」に変わろうとしています。
1990年代後半以降キャリア論が幅をきかせる中、一時は「不要論」まで飛び出した企業教育部門。企業の中には、教育部門の機能を大幅に縮小し、権限を各事業部や経営企画部に集中させたところもあります。また、中には、教育部門がその職務を大きく拡大し、これまでは行ってこなかった「組織文化マネジメント」や「現場へのプロセスコンサルテーション」に着手しはじめた企業もあります。
「企業における教育、そして学習」は、誰の手によって、どこで担われるべきなのでしょうか。今、「あるべき姿」をめぐって「モデルなき模索」が続いています。
本カンファレンスは、公共性の高い学術会議が開催される東京大学本郷キャンパス・安田講堂を会場として産学協同の体制で開催します。経営学、社会学、心理学、教育学のアカデミックバックグラウンドをもつ大学研究者と、企業・組織の担当者が、ともに知恵をだしあい、ディスカッションを深めることをねらっています。
あなたの会社に必要なのは「企業教育部門」ですか、それとも「教育」ですか?
企業・組織における教育、学習に関係するすべての人々のご参加をお待ちしております。
ワークプレイスラーニング2008企画委員会一同
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