NAKAHARA-LAB.net

2008.4.8 10:41/ Jun

「仕事のやり方を改革する」ひとりプロジェクト

 3月22日、僕はブログにこう書いたんですね。
>「忙しいから研究できない」「研究したいけど
>時間がなくてできない」とは、「本当に研究し
>たい人」が口にする言葉ではない。本当に心の
>底から研究したいのであれば、あらゆる手を使
>って、何としても「ひとりで考える時間」を確
>保する。人間は、本当にやりたいことは、やる
>ものである。

>何としても、何とかする。
>オレはやる。
「オレはやる」なんて決意表明をして、それから2週間後、結果はどうだったのか。気になるところですね(僕だけか?)。
 結論から言うと「成功」です、というか正しくいうと「成功の状態」が今のところ続いています。
 時間は「与えられるもの」や「残るもの」ではなく、「自分でつくるもの」だということを実感しました。
 どうやってそれを「実現」したのか?
 簡単です。スケジュール帳に、最初から「研究時間」を書き込んでおく。これ、最強ですね。その時間は何が何でも死守する・・・というか、最初から「なかったもの」として扱う。
 カミサンと子どもに何かあったときだけは、しょうがないとして、それ以外の理由では、絶対に削らない。これ、最強。
 
 —
 ついでなので、いくつか自分の「時間の使い方」「仕事のやり方」を見直してみました。1週間、自分がどういう風に人とあって、どのくらい時間を過ごしているか、メモ帳にとってみた。すると、結構、時間をロスしていることがわかった。
 まず、メールですむことを、わざわざ逢って打ち合わせている例が実に多いことがわかった。これは、すべてメールですますようにしました。
 あと、頻繁に起こっているのは会議の延長です。議論に時間がかかっているのならいいのですが、はじまりが遅くて終了がのびたり、ダラダラと間延びしていることがわかった。
 今までアポをかわすときには、はじまりの時間と場所だけをおくっていて、「終了時間」を送らなかった。今週から、これを変えることにしました。
 ミーティングを設定する際には、「13:00-13:45」とか「13:00-14:00」という風に、時間を区切ることにしました。その方が、きっと集中して話ができてよいのでは、と思います。
 あと、実に仕事のあいまあいまに「中断」が多いかもわかった。 集中して仕事をするときは、研究室の扉を「ロック」することにしました。あと、そういうときは、研究室の電話にも「出ない」ことにしました。
 あと残っている「聖域」は「講演」です。
 講演依頼をいただけることは非常に嬉しいのですが、講演のための準備時間、移動時間、当日の拘束時間は、非常に多いことがわかった。特に準備時間。ひとつの講演を準備するのに、ゆうに3日間はかけている。ここをいかに短くするか。あるいは、リソースの選択と集中をはかっていくか。これが次の課題です。
 —
「仕事のやり方」というのは、ほおっておけば、どんどんとルーズになっていく。僕だけかもしれないけど・・・。
 時には、自分の時間の使い方を振り返ってみると、いいですね。「仕事のやり方を改革する」ひとりプロジェクトです。あまった時間は家族や大切な人と使いましょう。ワークライフバランスというしね、リサーチライフバランスも大変重要なことです。

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