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2022.11.16 08:38/ Jun

組織開発は「3ステップ」で発展する!?:組織は、今日も順調に「課題」だらけ

 組織開発は「3ステップ」で発展する!?
    
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 せんだって、ある研究会で、各社の組織開発の実態や課題を共有する機会がありました。そこでお話しを伺っている と、企業の組織開発の実践実態には「3つのステップ」があるな、と思っていました。それは下記の3ステップです(比較的規模が大きい企業の事例です、一般化はできません)。今日は、そのお話をしてみましょう。
     
1.スモールスタート期
2.本社・専門部署期
3.事業部展開期
    
  ▼
   
 1のスモールスタート期は、まさに「Small Start, Quick win(小さくモデルケースをはじめて、手早く成功をおさめよ!)」の時代です。組織のなかで、勘のいい担当者が「組織開発」とか「チームワーキング」などという言葉を耳にするところからお話ははじまります。
      
 彼/彼女は、自分の現場か、ないしは、組織のなかの心あるリーダーのいる場所で、「小さくODをはじめてみて(Small start)」、そこで成果を出します(Quick win)。

 組織開発の成果というものは「かたち」をもつものではありません。その取り組みが、エンゲージメントスコアの向上や、組織内の評判で、役員の目にとまって「見える化」してはじめて、成果が認められます。
    
 こうなってくると、ひとつの部署ではじまった取り組みが、少しずつ草の根で広がっていきます。1のスモールスタート期は、別名「草の根期」といってもいいかもしれません。
      
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 ふたつめのステップです。
      
 2.本社・専門部署期は、草の根の活動だった1の取り組みが経営に認められ、本社などに専門部署つくられる時期です。それほど大きな規模ではないにせよ、組織のなかでおおっぴらに組織開発の活動が、「仕事」として認められる瞬間です。
   
 最初は案件は少ないかもしれません。
 なにせ、新橋の赤提灯で飲んだくれているビジネスパーソン100人のうち、組織開発という言葉を知っているのは、1人か2人でしょうから。
  
 100人のビジネスパーソンは、自組織の課題を嘆いています。
      
 しかし、
  
 99人のビジネスパーソンは、組織開発を知りません。
 これが現状です。
   
 しかし、喜んでいる暇はあまりない、のが実情です。
 大きな会社の場合、とくに、組織開発の専門部署ができると、ジワジワジワジワと相談案件が増えてくるケースがほとんどです。
  
 先ほど申し上げましたように、「100人のビジネスパーソンは、自組織の課題を嘆いている」のです。
  
 組織は、今日も順調に「課題」だらけ
   
 なのです。
  
 よって、最初のうちはいいのですが、だんだんと手が回らなくなる。ないしは、手が回らないので、断らざるをえなくなるケースがでてくる気がします。
   
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 大きな会社の会社の場合、最後にでてくるのが3. 事業部展開期です。
    
 2の本社専門部署だけでは、各事業部にODを展開できる余力がないので、各事業部に「組織開発ができるひと」を配置するか、ないしは、「つくろう」という話になります。
  
 組織開発ができるひとを「配置」の場合は、各事業部にいる事業部人事(HRBP)が、それにあたるケースがあります。あるいは、「つくろう」の場合には、各事業部から事業部のメンバーをひとりだしてもらい、本社・専門部署が彼 / 彼女たちの教育を担おう、とするケースがあります。その場合は、マニュアルなどもいっしょにつくられるケースもあります。
   
 3の事業部展開期の「変化球」としては、毎年、全社をあげて「組織開発の取り組み」をコンペ型・イベントにしてしまう、というケースもあります。エンゲージメントサーベイの調査結果返却にあわせて、各職場に調査結果をフィードバックし、それにもとづいて、職場改善の取り組みを各職場で行います。最終的には、毎年、各職場の取り組みを全社で共有して、表彰したりすることが行われます。
  
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 今日は組織開発は3ステップでの発展する!?というお話をさせていただきました。
    
 組織開発の部署を、最近、立ち上げたんだけど、全然、仕事がない!?
   
 と悲しんでいる皆さんに「朗報」です。
    
 大丈夫です。
 ちゃんとやっていれば、
    
 組織とは、今日も順調に「課題」だらけ
    
 ですので、いやでも仕事は増えていきます(笑)
     
 逆にいうと、
    
 組織メンバーは、今日も「自組織がケアされること」を待っている
    
 ということです。
    
 また組織開発を担当するひとは、常に「支援すること」と同時に「いかに手渡しするか」を考えなくてはならない、ということになります。
  
 そうしないと、仕事「大杉」で死んじゃう(笑)。
 そして人生はつづく
     
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