2022.9.29 09:30/ Jun
中原研究室は「パワポ禁止」
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ひとは、社会にでて、シャバの多くの物事、現実を学びます。業務に関する知識、会社に関する知識、業界の慣行に関する知識。学ぶ内容は枚挙にいとまがないほどあるでしょう。
しかし、一方で、社会にでても、なかなか学べないものもあるように思います。あるいは、もともと学生の頃は、保持していた能力であったのだけれども、社会で仕事をするなかで「衰えてしまう能力」があるのかもしれないな、と思うこともあります。
N=1のわたしの20年の経験で恐縮ですが、そのひとつが「論理文章力」です。「論理に論理を積み重ねて、文章をつづる能力」がまことに心許ないのです。
N=1のわたしの経験論で恐縮ですが、僕は、そのひとつの理由が、「パワーポイント(プレゼン)の過剰使用」だと思います。プレゼンで繰り返しているうちに、論理文章力を落としているのではないか、と思っているのです。
実は、プレゼンというものは、論理的に見えて、あまり論理は必要ではない代物です。といいましょうか、「前のスライド」と「次のスライド」にさして「論理」がなかったとしても、パフォーマンスや演出や、その場のノリで、いくらでも誤魔化せるのです。
このことは、プレゼンを、そのまま文章に起こしてみると、すぐに誰もが気づくことです。プレゼンのなかでは、うまくつながっていたことでも、文章に書き起こしてみると、びっくりするくらい「つながらない」。
つまり、プレゼンターのパフォーマンス、演出、その場のノリ、しゃべくりで、論理を誤魔化されているのです。
かくして、中原研究室では、すべての研究発表の資料は、パワーポイントを禁止しています。
パワポで資料をつくると、本来、研究にとってもっとも必要な論理文章力が落ちていきますし、緻密な議論ができないからです。すべての研究発表は、ワードなどで、文章のかたちで行われなければならない、ということになっています。文章にしたうえで、論理をたぐり、つむぐトレーニングを行う目的から、過去20年、こうしています。
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今日は、論理文章力についてお話をしました。中原の研究指導では、あともう使用を制限しているものがあるのですが、それは、また、今度、お話しさせていただきます。
そして人生はつづく
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Diamond Transition Program for Freshers(オンライン新人研修)
https://jinzai.diamond.ne.jp/items/k00HD0024/
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