2022.9.14 08:14/ Jun
人事管理は「いけすモデル」から「鮭モデル」へ
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今週は大学院・博士課程の中原研究室の合宿で、博士課程の皆さんの研究進捗を伺い、かつ、各人の研究トピックにまつわる中核的概念の起源をたどる発表を伺っておりました。
博士課程の皆さんとふだんの会話は、どうしても、目線がさがり「この論文の査読をどのように通すか」とか「この分析に必要なデータセットをどのように確保するか」というテクノロジカルな話題になってしまいがちです。
しかし、研究の現場を離れ、今回、合宿をすることで中長期の視点にたって考えることができ、楽しい時間を過ごすことができました。
参加なさった皆さん、準備をしてくださった皆さん、とりわけ合宿の幹事をしてくださった東南裕美さんに心より感謝をいたします。ありがとうございました。
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合宿では、様々な研究トピックについて会話がなされましたが、皆で盛り上がった会話のひとつに、
これからの人事管理では、企業が社員の離職を防ぐために「社員を引き留めること」にリソースを投下するのではなく、「社員の出入りを自由にする環境」をつくりだすことを検討している
というものがありました。
このたとえが適当かどうかはわかりませんが、これからの人事管理は、
企業のなかに「大きな人材プール=いけす」をおき、その「いけす」の中に社員を回遊させ、引き留め、閉じ込めておく
のではない、ということです。端的にいえば「脱・いけすモデル」
つまり、
「もう、離職したいのなら、出て行きたいのだから、しょうがない。でも、もう一度、ここで働きたいな、と思ったら、外の世界から帰ってきてもいいよ。うちは出戻り自由だよ」
という風に「出入り自由な雇用管理」を進めるということです。
この状況を表現するのに、このたとえが適当かどうかはわかりませんが、元・北海道人(旭川市)として、すぐに頭に思い浮かんだのは「鮭(シャケ)の放流」です。
「川に鮭を放流する。鮭は大きな海に向かって泳ぎだし、大海で回遊し成長する。数年後、自分が生まれた川に帰ってくる」
似てませんか?(笑)
ちょっとだけ、似てる??
略して「鮭(シャケ)モデル」(笑)
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人事管理は「脱・いけすモデル」して「鮭(シャケ)モデル」へ
いかがでしょうか?
ま、いけすは「撤収」しなくても、それを「維持したまま」で、シャケモデルにしても、全然いいんですけどね(笑)
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ちなみに「鮭(シャケ)モデル」の人事管理を行うために最低限必要なのは、
「気持ちよく、退社できる環境づくり=退社経験のデザイン」
です。
だって、ひとが辞めるとわかったとたんに嫌がらせをしてきたり、最後っ屁をかましてきたりするクソ組織に、誰も、戻りたいと思わないでしょう(笑)
同僚の田中聡先生(立教大学・助教)によれば、こうしたプロセスを「Off Boarding(オフボーディング:退職者のスムーズな退出)」プロセスと呼んだりすることもあるようです(先日、貴重な情報を教えてくれました!感謝!)。
企業は「On boarding(オンボーディング:新規参入者のスムーズな受け入れ)に加え、Off boarding experience(退出経験のデザイン)も行う時代に入ってきているのかもしれません。
あなたの会社の人事管理は「脱・いけすモデル」して「鮭(シャケ)モデル」に向かっていますか?
そして人生はつづく
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【9月17日・入学説明会・参加者募集中!】
ひとづくり・組織づくりの大学院:立教大学大学院 リーダーシップ開発コースでは、 経営学研究科経営学専攻リーダーシップ開発コースで学ぶことを考えている皆さまを対象として、当コースについて理解を深めていただくための説明会を開催します。当日は、コースの特色やカリキュラム、入試制度に加えて、在学生・修了生の声もご紹介できればと考えております。
【リーダーシップ開発コース説明会】
■開催日時:2022年9月17日(土曜)10:30~12:15(10:20開場)
■会場: Zoomウェビナーでの開催を予定
ID等はお申込みいただいた方にメールにてお知らせいたします
■申し込み方法:以下リンク先のフォームよりお申込みください。
https://ldcrikkyo.syd1.qualtrics.com/jfe/form/SV_6hbMFSQAaBMlXFk
申込締切日:9月8日(木)23:59
定員:350名
※定員に達し次第、申込は締め切ります
※事情があり当日ご参加いただけない方のために
内容の一部は後日レポート記事として本ページに掲載予定です
■申込後キャンセル:キャンセルされる場合は、以下フォームからお願いいたします。
https://ldcrikkyo.syd1.qualtrics.com/jfe/form/SV_bDu1y2op33nWFNA
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ひとづくり・組織づくりの大学院での「学び」とは?
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新刊「チームワーキング」がオンライン管理職研修になりました。JMAMさんからのリリースです(共同開発をさせていただいた同社の堀尾さん、ありがとうございました。中原は共著者の田中聡さんと監修をつとめさせていただきました)。どうぞご笑覧ください!
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「チームワーキング」が「アセスメントを絡めた管理職研修」として利用されております。モニター利用各社の人事担当者の皆様、開発担当者の堀尾さんと、座談会をさせていただきました。ぜひご覧くださいませ!
チームワーキング座談会
https://www.jmam.co.jp/hrm/training/special/teamworking/case/index.html
書籍「チームワーキング」の方も、おかげさまで「重版」を重ねております。応援いただいた皆様に心より感謝いたします。
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【全5回 6日間】第1回:2022年10月18日(火)第2回:2022年11月8日(火)第3回:2022年12月13日(火)第4回:2023年1月30日(月)&1月31日(火)第5回:2023年2月28日(火)
研修開発ラボは、組織や現場のニーズ、経営戦略をふまえ、経営に資する社内研修を構築することを目的としたセミナーです。最新のアカデミックな知見やエビデンス、研修開発に役立つヒントを随所に散りばめたプログラムになっています。
全5回6日間のオンライン研修を通して、継続的なアウトプットと講師陣によるフィードバックを繰り返しながら、研修の企画・設計・実施までの「研修開発プロセス」を実践的に学ぶことが可能です。
設計編では、実際の自社課題・ニーズに基づいて研修プログラムを作成いただきます。中原による公開ゼミナール&講師陣による個別コンサルティングによって、効果的な研修プログラムの開発とアップデートを支援します。
研修開発ラボ
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立教大学経営学部 中原ゼミ、ゲームなどを活用した「内定者フォローワークショップ」を共同開発! ダイヤモンド社・ダイヤモンドヒューマンリソースさまから発売中! 内定者の論理思考力、質問力などの工場、強みの発見、内定者同士の関係構築を、オンライン・オフラインで行えます。スライド、ワークシート、動画など完全完備。企業ごとに内製化してお使いいただけます。
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https://jinzai.diamond.ne.jp/rp/prospective-employee-workshop/
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職場診断ツール&ワークショップ「OD-ATRAS(オーディ・アトラス)」が多くの職場で使われはじめています。サーベイはもとより、それをいかに「フィードバック」するかに焦点をあてたツールです。ワークショップも開発しております。どうぞご笑覧くださいませ!
職場診断ツール&ワークショップ「OD-ATRAS」 (パーソル総合研究所・中原の共同開発)
https://rc.persol-group.co.jp/consulting/survey/service/od-atlas.html
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【好評発売中】1on1のコツをまとめた映像教材を、中原とPHPさんで共同開発しました。上司用、部下用あります。1on1について「同じイメージ」をもつことができます。どうぞご笑覧くださいませ!
上司と部下がペアで進める 1on1 振り返りを成長につなげるプロセス(上司用)
https://www.php.co.jp/dvd/detail.php?code=I1-1-061
経験を成長につなげる1on1(部下用)
https://www.php.co.jp/dvd/detail.php?code=I1-1-061
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【祝・eラーニング完成!】中原淳監修「実践!フィードバック」eラーニングコース完成しました。リーダー・管理職になる前には是非もっていたいフィードバックスキルを、PC、スマホ、タブレット学習可能です。ケースドラマでも学べます!
中原淳監修「実践!フィードバック」eラーニングコース:Youtubeでデモムービーを公開中!
https://youtu.be/qoDfzysi99w
「実践!フィードバック」コース ありのままを共有し、成長・成果につなげる技術(PHP)
https://www.php.co.jp/el/detail.php?code=95123&fbclid=IwAR2he6Z_PTe3YiahcnCv3z9pNRXvrajPwVaRS8LLAYFkbWVH167qHDfYF5Q
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新刊「フィードバック入門:耳の痛いことを伝えて部下と職場を立て直す技術」絶賛発売中、13刷重版出来です!。AMAZON総合13位、1位(マネジメント・人材管理カテゴリー、リーダーシップカテゴリー)を記録!年上の部下、若手のトンガリボーイ、トンガリガール。職場には、多様な人々が集っています。難易度の高い部下育成に悩む管理職向けの新書です。どうぞご笑覧くださいませ。スピンアウト企画にDVD教材「フィードバック入門」、研修、通信教育もあります。こちらもどうぞご笑覧ください。
『フィードバック入門』スピンアウト企画
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【泣くな!新米管理職!】
おかげさまで10刷重版出来。「駆け出しマネジャーの成長論」は、「実務担当者」から「新任管理職」への役割移行をいかに進めるかを論じた本です。「脱線」をふせぎ、成果をだすためには「7つの課題」への挑戦が必要であることを解説しています!全国の管理職研修で用いられています。どうぞご笑覧くださいませ!
パーソル総合研究所と中原は、このテキストをもとにした「マネジャーになる研修」を開発しました。種部吉泰さんとディスカッションは、非常に楽しいものでした。このコースについても、どうぞご覧くださいませ!
「マネジャーになる」 研修:プレイヤーからマネジャーへの移行期支援プログラム
https://rc.persol-group.co.jp/seminar/become-a-manager.html
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Diamond Transition Program for Freshers(オンライン新人研修)
「新人研修をアップデートするための5つのコンセプト」に基づいて開発された、中原が監修をつとめる新人研修プログラムです。全4回にわたって実施する「オンライン研修」と「現場での実践&振り返り」を往還することによって、新人期に直面する壁を乗り越え、トランジションを果たせるよう手厚くサポートできるようになっています。経験学習を習慣化するほか、ストレスマネジメント、フィードバック、ジョブクラフティングなどについて学ぶことができます。
Diamond Transition Program for Freshers(オンライン新人研修)
https://jinzai.diamond.ne.jp/items/k00HD0024/
OJT指導員向け・短時間&動画で学べる 部下育成スキルの動画もございます。中原が新人育成のポイントについて解説しています!
短時間&動画で学べる 部下育成スキル・解説動画
https://jinzai.diamond.ne.jp/items/000HD6260/
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新刊「研修評価の教科書」好評発売中です。アカデミックな知見に根ざしつつも、実際の企業のなかで実践可能な研修評価とは、いかにあるべきか。「企業における」研修評価のあり方を論じた本です。質問事例などのワークシートなどもついております。3つの企業事例も含まれています。どうぞご笑覧くださいませ。
新刊「研修評価の教科書:数字と物語で経営・現場を変える」
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