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2022.9.5 08:33/ Jun

「引き際が悪くて、みっともない状況」は、なぜ生まれてしまうのか?

「あのひと、ほんとうに、引き際が悪いよね、、、あー、みっともない」は、なぜ生まれてしまうのか?
   
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  ・
  
 最近「引き際」ということについて、ボーッと考えることがありました。
   
 国語辞典を調べますと、
    
 引き際とは「仕事・地位・職位から離れること」
   
 とあります。
  
 たいていシャバで「引き際」が語られるときには、その「悪さ」「醜さ」を噂話されるものです。
 たとえば、
  
「あの人は、引き際が悪いよね」
  
「ああいう、引き際が醜いひとっていやだよね。ああ、みっともない」
  
 なんていう具合に。。。
  
 皆さんのお近くにも「引き際の悪い方」はいらっしゃるのではないでしょうか。
   
 地位・職位にしがみつき、泣きつき、いつまでたっても、動こうとしないひとが。
      
   ▼
  
 しかし「引き際」というものを、今ひとつ考えてみますと、これはこれで難しいことなんだな、と思い知らされます。
   
 まずもっとも重要なことは、
  
 引き際は「引くこと=離れること」ではない
   
 のです。
    
 すなわち、「引く=離れる」ためには、本人に「次の居場所」「誰かに認められる場所」が必要なのです。そうしないと、さみしすぎて、やりきれなくて、引くにひけない。
 この感情は「どこに居場所がほしい」「誰かに認められたい」という人間の本能、感情から生まれてしまうものなので、いたしかたないものなのもしれません。
  
 そう考えると、この問題は一気に難しくなります。
  
 まず、正しく引くためには、かなり「前」から準備が必要なことになる。
 
 すなわち、正しいタイミングでタイムリーに「引く」ためには、
   
 【1】自分の次の居場所を見つけておかなければならない
  
 のです。
 
  ▼
 
 もうひとつの視点。
   
 やはり引き際は単純に「引くこと=離れること」ではない
   
 のです。
  
 引いたあとに、「誰かに、これまで自分の培ってきたものを、任せなければならない」のです。これが行えないと、自分の培ってきたものを、自ら壊すことになります。
   
 よって正しいタイミングでタイムリーに「引く」ためには、
   
 【2】かなり前から、後進を育てなければならない
   
 なのです。
  
 後進は1秒・2秒で育ちません。よって、それは中長期をかけたプロセスになるはずです。
 育てるためには「思い切って、任せること」が必要です。
フィードバックも必要です。しかし、もっとも重要なことは、何も言わずに、やらせてみることです。これができなければ、引けません。
    
 ▼
  
 今日は「引き際」について考えてみました。
   
 通常、引き際は「一時的なイベント」のように考えられます。
 たとえば勇退式とか、辞任式などを思い浮かべればよいのかもしれません。
 しかし、わたしはそう思いません。
   
 結局、
   
 引き際とは「一時的なイベント」ではなく「用意周到に準備したプロセス」である
  
 ということです。そして、正しくタイムリーに引くためには、自分の居場所を見つけ、後進を育てなければならない、ということです。逆に、引き際が悪いとは「自分のその次の居場所がなく、かつ、後進を育てられないとき」にもれなく起こります。しかし、それはある日突然起こることではありません。少なくとも数年前、10年くらい前から「予測」できたことなのです。
      
 ああ「醜い引き際」「むごい引き際」を演じたくはないものです。
  
 あなたの周囲に「醜い引き際」は生まれていませんか?
   
 そして人生はつづく
        
 ーーー
    
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※定員に達し次第、申込は締め切ります
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内容の一部は後日レポート記事として本ページに掲載予定です
     
■申込後キャンセル:キャンセルされる場合は、以下フォームからお願いいたします。
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