2022.8.30 10:11/ Jun
フィードバックとは「情報戦」と「心理戦」である!?
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最も効果の高い人材育成の手法と言われるもののひとつに、フィードバックがあります。
ここでフィードバックとは、
1.部下の仕事・行動の様子が、上司から見て「どのように見えるのか」について
2.耳の痛いことも、ポジティブなこともふくめて、
3.鏡のように、本人に情報を伝えて
4.本人が、行動・考え方の改善を行えるように支援してあげること
とします。
この際、非常に重要なのは「本人に伝える情報の鮮度・精度」です。
フィードバックを行うためには、相手が
1.どのような状況で(Situation : S:状況にまつわる情報)
2.どのような行動をとったことが(Behavior : B:行動にまつわる情報)
3.どういうふうに、よいのか、悪いのか(Impact : I:結果にまつわる情報)
の、いわゆる「SBI情報」をクリアに、かつ、タイムリーに伝えなくてはなりません。この「精度」と「鮮度」が高ければ高いほど、相手が行動改善してくれる気持ちは高まります。
フィードバックは「情報戦」なのです
正しい情報をもっていない管理職やリーダーが、よいフィードバックをできるわけがありません。ふだんの仕事の様子を観察していない管理職やリーダーが、クリアなフィードバックを行えるわけがないのです。
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加えて、フィードバックは「心理戦」です。
どんなに「正しいこと」であったとしても、それが相手に受け取られるとは限りません。よかれと思っていった一言でも、「言い方が悪い」と、心のシャッターを「ガラガラ」と下ろされてしまいます。相手が受け取らなければ、フィードバックは意味がないのです。
よって、フィードバックを行うときは、まずはポジティブなフィードバックを行い、上司ー部下関係の信頼感を維持し、自己効力をあげたうえで、ネガティブなフィードバックに入っていくのが一般的だと思います。
いわば、ポジティブなフィードバックは、ネガティブなフィードバックを行うための「信頼貯金」のようなものです。
日頃からの信頼貯金がないとね、、、心理戦で惨敗するよ。
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今日は、フィードバックは「情報戦」であり「心理戦」である、ということをメタファに、人材育成について考えてみました。
あなたは誰かにフィードバックする際、「情報戦」と「心理戦」のドツボにはまっていませんか?
そして人生はつづく
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