2022.8.23 07:49/ Jun
あなたの周囲には「人材開発・組織開発・リーダーシップ開発します!」という言葉で現場を白けさせてしまう事例がありませんか?
「舞台裏」で語られていることを「ダダ漏れ」すると「心のシャッター」がガラガラ降りてしまうかもしれませんよ!
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人材開発・組織開発・リーダーシップ開発というものは「新たにはじめるとき」こそ、もっとも重要で、もっとも緊張感が走ります。
1.Why do?(なぜやるのか?)
2.Why now?(なぜ、この忙しいのに、今、やるのか?)
3.Why us?(なぜ、わたしたちがやらなきゃならないのか?)
4.Why’s merit?(どんなメリットがあるのか?)
について、相手に、わかるように、納得できるように、目的を打ち込まなければなりません。
ここで、もっとも注意しなければならないのは、不用意に、のんきに、何も考えずに、
人材開発をはじめます!
組織開発をはじめます!
リーダーシップ開発をはじめます!
と「言わないこと」です。
舞台裏で経営陣やら人材開発担当者が話している内容を、そのまま「ダダ漏れ」して、対象者(従業員)に話してしまうと、そこで従業員の「心のシャッター」が降りてしまうこともあるからです。
つまり、メッセージ以上のメッセージ・・・「メタメッセージ」を従業員に伝えてしまい、従業員がドン引きする。
なぜか?
それは、
不用意に「人材開発をはじめます!」と言ってしまうと、「わたしたちの今の状況が、人材として、イケてないって思ってるってこと?だから人材開発を押しつけたいの?」と邪推するひとも出てくるからです。
不用意に「組織開発をはじめます!」と言ってしまうと、「あのさ、組織開発したいってことは、わたしたちの職場・チームの様子が、現状、組織としてクソって思ってるってこと?」と考えるひともいます。
不用意に「リーダーシップ開発はじめます!」と言ってしまうと、「わたしたちのリーダーが、今の状況で、全然イケてないって言いたいの?」と訝る人もでてきます。
もうおわかりだと思いますが、「人材開発・組織開発・リーダーシップ開発はじめます!」という言葉が、「現状を否定するメタメッセージ」として機能してしまい、現場のプライドを刺激してしまうこともあるからです。
えっ、ウソーと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、そういうものです。組織とは。
だから、正しいことをいうときほど、言葉を選び、慎重にならなくてはなりません。
人材開発したいのならば、「あんたを、人材開発したい!」とのんきに言うのではなく、意図を隠して、別の帽子(意味づけ)をかぶって、相手をエンパワーしなければなりません。
先の場合ですと、たとえば「現状の人材・組織・リーダーシップを肯定したうえで、これまでに感謝・ねぎらいの言葉を向け、さらに新たな戦略を達成するために必要なことを学び直せるといい」という風にポジティブなリフレーミング(意味づけをポジの方向に変化させる)ことも一計です。
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今日は人材開発・組織開発・リーダーシップ開発を「はじめるとき」のお話をしました。
しょっぱなコケれば、すべてコケる。
しょっぱなの目的の打ち込み、意味づけは、丁寧すぎるほど丁寧に、執拗すぎるほど執拗に、おこなって、ちょうどいい案配くらいだと思います。
ちなみに、わたしが登壇するのなら、最初の7分にもっとも神経を注ぎます。ポジティブなリフレーミングを行い、人材開発・組織開発・リーダーシップ開発を「行う理由・目的」さえ打ち込んでおけば、あとは勤勉な方々が多い、この国で、それらは自律的に進行していく可能性が高いからです。
あなたの周囲には「人材開発・組織開発・リーダーシップ開発します!」という言葉で現場を白けさせてしまう事例がありませんか?
そして人生はつづく
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研修開発ラボは、組織や現場のニーズ、経営戦略をふまえ、経営に資する社内研修を構築することを目的としたセミナーです。最新のアカデミックな知見やエビデンス、研修開発に役立つヒントを随所に散りばめたプログラムになっています。
全5回6日間のオンライン研修を通して、継続的なアウトプットと講師陣によるフィードバックを繰り返しながら、研修の企画・設計・実施までの「研修開発プロセス」を実践的に学ぶことが可能です。
設計編では、実際の自社課題・ニーズに基づいて研修プログラムを作成いただきます。中原による公開ゼミナール&講師陣による個別コンサルティングによって、効果的な研修プログラムの開発とアップデートを支援します。
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職場診断ツール&ワークショップ「OD-ATRAS」 (パーソル総合研究所・中原の共同開発)
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上司と部下がペアで進める 1on1 振り返りを成長につなげるプロセス(上司用)
https://www.php.co.jp/dvd/detail.php?code=I1-1-061
経験を成長につなげる1on1(部下用)
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【祝・eラーニング完成!】中原淳監修「実践!フィードバック」eラーニングコース完成しました。リーダー・管理職になる前には是非もっていたいフィードバックスキルを、PC、スマホ、タブレット学習可能です。ケースドラマでも学べます!
中原淳監修「実践!フィードバック」eラーニングコース:Youtubeでデモムービーを公開中!
https://youtu.be/qoDfzysi99w
「実践!フィードバック」コース ありのままを共有し、成長・成果につなげる技術(PHP)
https://www.php.co.jp/el/detail.php?code=95123&fbclid=IwAR2he6Z_PTe3YiahcnCv3z9pNRXvrajPwVaRS8LLAYFkbWVH167qHDfYF5Q
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『フィードバック入門』スピンアウト企画
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おかげさまで10刷重版出来。「駆け出しマネジャーの成長論」は、「実務担当者」から「新任管理職」への役割移行をいかに進めるかを論じた本です。「脱線」をふせぎ、成果をだすためには「7つの課題」への挑戦が必要であることを解説しています!全国の管理職研修で用いられています。どうぞご笑覧くださいませ!
パーソル総合研究所と中原は、このテキストをもとにした「マネジャーになる研修」を開発しました。種部吉泰さんとディスカッションは、非常に楽しいものでした。このコースについても、どうぞご覧くださいませ!
「マネジャーになる」 研修:プレイヤーからマネジャーへの移行期支援プログラム
https://rc.persol-group.co.jp/seminar/become-a-manager.html
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「新人研修をアップデートするための5つのコンセプト」に基づいて開発された、中原が監修をつとめる新人研修プログラムです。全4回にわたって実施する「オンライン研修」と「現場での実践&振り返り」を往還することによって、新人期に直面する壁を乗り越え、トランジションを果たせるよう手厚くサポートできるようになっています。経験学習を習慣化するほか、ストレスマネジメント、フィードバック、ジョブクラフティングなどについて学ぶことができます。
Diamond Transition Program for Freshers(オンライン新人研修)
https://jinzai.diamond.ne.jp/items/k00HD0024/
OJT指導員向け・短時間&動画で学べる 部下育成スキルの動画もございます。中原が新人育成のポイントについて解説しています!
短時間&動画で学べる 部下育成スキル・解説動画
https://jinzai.diamond.ne.jp/items/000HD6260/
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中原研究室のTwitterを運用しています。すでに約38000名の方々にご登録いただいております。Twitterでも、ブログ更新情報、イベント開催情報を通知させていただきます。もしよろしければ、下記からフォローをお願いいたします。
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