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2022.6.14 08:01/ Jun

「とはいえオヤジ」と「それはそれでオヤジ」がニッポンの組織をダメにする!:中川政七商店の中川淳さんとの対談で盛り上がったお話

「とはいえオヤジ」と「それはそれでオヤジ」がニッポンの組織をダメにする!
   
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 せんだって、リクルート「キャリアガイダンス」のご取材で(お声がけ感謝です!)、中川政七商店・会長の中川淳(政七)さんとお会いし、ミッションマネジメント(理念経営)について対談させていただきました。
 わたしと中川さんは、ほぼ年齢も同じ。しかも驚くほど、考え方や主張が似ており、とてもよい時間を過ごさせていただきました。
  
 この場をつくってくださった堀水潤一さん、リクルート社の皆さん、そして、中川さんに心より御礼を申し上げます。
  
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 中川さんのお話は、どれも、刺激的なものでしたが(紙面が楽しみです)、思わず笑ってしまった言葉に、
  
 「とはいえオヤジ」と「それはそれでオヤジ」がニッポンの組織をダメにする!
  
 というお話がございました(ICレコーダを持っていないので、一言一句同じではありませんが、趣旨はそのようなものであったと記憶しています)。
  
 中川さんによりますと、
  
 日本の組織には、志のあるひとが組織の将来を憂いて「大事なこと」や「将来のこと」や「ビジョン」を語ろうとしても、すぐに「とはいえオヤジ」と「それはそれでオヤジ」が、どこからともなく現れて、腰をバキバキに折る
  
 というお話でした。
  
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「とはいえオヤジ」と「それはそれでオヤジ」は過去の成功体験に酔っており、それを「手放すこと」ができません。そして、彼らの「時計の針」は過去で止まっています。
   
ゆえに、「とはいえオヤジ」と「それはそれでオヤジ」は、組織の「未来」「これからのこと」や「組織にとって大事なこと」や「組織のビジョン」を志あるひとが語ろうとすると、すぐに「お茶を濁そう」とします。
  
 例えば、こんな風に。
       
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「中原君の言いたいことはわかるよ。組織の将来にとって、ほにゃららは必要だ。とはいえさ・・・・・目先のことを考えようよ。今、やらなければならないこと、やろうよ」
  
「中原君の言いたいことはわかるよ。組織のこれからにとって、ホゲホゲは大事だよね。でも、それはそれでさ・・・・・やっぱり、目先のことを考えようよ」
  
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 ロジカルに考えれば、この場合の「とはいえ」「それはそれで」は「思考停止」であり「判断拒絶」です。根拠もロジックも1ミリもありません。
  
 前段に主張された「組織の将来」や「組織のこれから」のことを、「組織の将来にとって、ほにゃららは必要だ」と、ほんの1ミクロンだけ引き取った「ふり」をして、結局、「とはいえ」「それはそれで」という言葉で、根拠なく「ひっくりかえ」して、「目先のこと」に論点を戻す。
    
 どんなに大事なことを語ろうと、どんなに将来を憂いても無駄です。「とはいえ」「それはそれで」というキラーワードは、それらを完全に破壊します。根拠もデータもなんていりません。ここに、ロジックはないのです。あるのは、「とはいえ」「それはそれで」という「ちゃぶ台返し」の言葉だけ。しかも、この「ちゃぶ台」がえしは、悪意をもって行われるのではなく「無邪気」になされるのです(笑)。「ねー、もう小難しいこと話さないで、目先のことを、これまでどおりにやろうよ」という具合に。
    
   
     
 おそらく「とはいえ」「それはそれで」を乱発するオヤジのキラーワードに泣いた、志ある人々は、おそらく3万6千人くらいいるのではないでしょうか(笑)
   
 畢竟、だから、組織は変わらないのです。
 大事なこと、将来のことすら語れないのだからね。
 それが実現することなんか、ありえない。
   
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 今日は「とはいえオヤジ」と「それはそれでオヤジ」がニッポンの組織をダメにする、というお話をしました。
  
 あなたの組織には「とはいえオヤジ」と「それはそれでオヤジ」が「組織の将来のビジョン」を「台無し」にしていませんか?
  
 自戒をこめて・・・。
 そして人生はつづく
    
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