2022.5.10 08:07/ Jun
内定者研修は「アクションが先、関係があと」である
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昨日、採用関係の会社のある経営者の方とお話ししていて、昨今の就活は、
「採用だすこと」よりも「引き留めておくこと」の方が、ずっと難しいですね
という話題で盛り上がっておりました。
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新卒の採用市場は、業種・業態にもよりますが、人手不足が続いており、学生のなかには複数の内定を持っているものも少なくありません。たとえ、内定を複数もっておらず、ひとつの内定先しかもっていなかったとしても、学生の脳裏から、
「本当に、この企業に就職していいんだろうか」
という思いは、なかなか消えるものではありません。結局、就活を続けていくことになる学生も少なくありません。「運命のひと(会社)に出会えた」と思えるその日まで、就活は長期化していくのです。
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学生がそのように動くのならば、企業の側に必要なのは、冒頭申し上げたとおり、「引き留め」になります。たとえ内定を出したとしても、他の企業に行ってしまう可能性は少なからずあるわけで、それを防止するために、採用後も、「関係づくりを行っていかなくてはならない」ということになるのだと思います。
それでは「関係づくり」といっても、何をすればいいのでしょうか。
もちろん、「人事担当者と内定者の関係づくり」というのもあるのだと思いますし、「既存社員と内定者の関係づくり」というのもあるでしょう。
しかし、新卒一括採用の雇用システムを最大限活かすのであればもっともパワフルなのは、「内定者同士で、ともに取り組める活動(アクション)がある」ということです。「同期」という概念・・・仮想共同体が存在することを最大限活かすのならば、ここにこそもっとも「強固な人間関係」をつくりだすことができるような気がします。
しかし十把一絡げに「内定者同士の関係づくり」といっても、近年は、注意が必要です。
従来は「内定者同士の関係づくり」と称して、飲み会などが催されるケースがありますが、以前とは学生も多様化しており、
必ずしも、飲むことを求めているわけでもありません
経験上、
無理に飲まなくても、彼らは、仲良く、楽しむことができる
のではないかとすら思います。また、製造業などは国籍なども多様化しておりますので、必ずしも、同じ飲食をともにする環境をただちに手に入れることも難しい企業もあります。
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現代にあったかたちで「内定者同士の関係づくり」を行うのにはどうしたらいいのか。
実は、立教大学経営学部・中原ゼミではダイヤモンド社さん、ダイヤモンドヒューマンリソース社の皆様とともに「内定者研修」「内定者ワークショップ」の共同開発をしております(心より感謝いたします)。
ダイヤモンド社さん、ダイヤモンドヒューマンリソース社では、従来からフレッシャーズコースという内定者フォロツールをお持ちで、これに準拠したワークショップをゼミ生たちが開発しているのです。
内定者フォローツール「フレッシャーズコース」
https://jinzai.diamond.ne.jp/tools/fresherscourse/
この半年間、爆走する彼らをサポートしつつ、僕自身も、内定者研修の問題を考えてきました。
その結果、至った結論は、
1.内定者の関係づくりの肝は「ともに取り組める活動(アクション)が先、関係はあと」である
2.内定者の研修は、コンテンツを提供されたあとに、必ず、n×nのコミュニケーションが付随されるべきである
などのことです。要するに、内定者研修でもっとも重要なことは「いかに広範で、健全で、心理的安全性に満ちたコミュニティをつくりあげるのか」ということにあるのだ、と思います。
この後、プロジェクトは、さらに架橋に入り、7月には実際に販促が始まります(学生の共同開発したワークショップは、販売される予定です!)。
この場を借りて、ダイヤモンドグループの永田正樹さん、広瀬一輝さん、廣畑達也さん、小川敦行さん、濱崎麻美さん、井上直さん、石丸恵美さん、永井敬太さん、渋木結さんに心より感謝いたしますとともに、よきワークショップを社会に提供できるよう、頑張っていきたいと願っております。
学生の皆さんも、最後まで「完走」しましょう!
そして人生はつづく
ダイヤモンド社・人材開発
https://jinzai.diamond.ne.jp/
ダイヤモンド・ヒューマンリソース
https://www.diamondhr.co.jp/
ダイヤモンド社HRオンライン
https://diamond.jp/list/sp/jinzai
立教大学経営学部中原ゼミ
http://www.nakahara-lab.net/zemi
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