2022.4.22 07:48/ Jun
「他人に対する偏見のことね。こないだ、ニュースで出てきたわー。”ア”からはじまる言葉、なんだっけな。ええと、アン、アン、、、えーと、なんだっけな。あっ、わかった! アジャコング!」
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人材開発の世界で、アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)ということばが登場したのは、もう3年前ー5年前くらい前のことだったように思います。
ひとは、ある特定の集団に対して、「この人たちは・・・こういうものだろう」という認識の偏り(バイアス・ステレオタイプ)を、ひそかに、もっています。これが「アンコンシャスバイアス(無意識のうちにつくられている偏見)」です。
人材開発の世界では、かなり言い古された感のある言葉ですが、しかしながら、冒頭の言葉のように、まだまだ一般には知られていません。「アジャコング」と言い間違えられるほどです(これ、実話です)。
社会は広い。
組織には、いろんな方がいるのです。
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アンコンシャスバイアスは、ふだん、普通に生活しているうえでは、気づくことはありません。また認識もできません。無意識下のなかに形成されるものなので「言表」さえできません。アンコンシャスバイアスを「ゼロ」にすることはできません。
(アンコンシャスバイアスの既存言説には、アンコンシャスバイアスを言表できるものとしていたり、ゼロにすることができるという前提で書かれているものもあります)
「特定の手法」を用いることで、それらが「自分にもあること」をいったんきづいたうえで、それが行動として表出して「悪さ」をしないように「作戦会議」をする。ひとが「アジャコング」じゃなかった「アンコンシャスバイアス」に関して対処するためには、そういう時間をもつことです。
端的にいえば、
自分のアンコンシャスバイアスと「向き合い」
自分の行動を考える「作戦会議」
が必要なのです。
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このたび、アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)の研修を企業内で実践できる「内製化パッケージ」を、ダイヤモンド社さん・武蔵野大学島田先生、立教大学・中原で共同開発しました。
■アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)のWebページはこちら!■
https://jinzai.diamond.ne.jp/ub/unconscious-bias/
開発に際しては、社会で頻発するステレオタイプ、マイクロアグレッションなどの事例を収集させいていただき(こころより感謝です)、それを事例ビデオとしてもまとめております。
アンコンシャス・バイアスは「一度だけのイベント型研修」では補正は難しいもので、場合によっては、繰り返し教えられる必要があります。また、管理職のみならず、一般社員の方にも留意いただきたい内容です。そこで「内製化パッケージ」を開発しました。板谷和代さん(元・JAL人事)にも御協力をいただき、ご登壇いただいております。
1. 個人のスマホで受験可能な、アンコンシャスバイアステスト
2. 研修キット(パワーポイント+教材)
3. 中原・島田先生の講義(学術解説:ファシリテータの方では難しいところを解説させていただいております)
4. ファシリテータガイド・見本動画
がセットになっています。島田さんが、本研究の知見を論文等にまとめておられます!
どうぞご笑覧くださいませ!
■アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)のWebページはこちら!■
https://jinzai.diamond.ne.jp/ub/unconscious-bias/
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今回の開発に際して、つくづく思ったのは、
監修者のひとりである「僕自身」も「バイアスの捕囚」であるということ
です。
自ら開発したテストを受験して、そのことを確認いたしました。「紺屋の白袴」との謗りを受けるかも知れませんが、正直に、告白しておきます。私は「聖人君子」ではありません。
もちろん「その後」が大切です。
自分が歪んだ行動をとってしまいがちな場面を認識しましたので、気をつけながら、意識して生きています。
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ひとは、みな、バイアスを抱えて生きている。バイアスがあるからこそ(物事をカテゴリーで認識する)、複雑な事象を単純化して、行動を自動化して生きていける、ということも、また事実です。
だからこそ、多くのひとびとが、自分の認知の歪みに気づく機会をもち、作戦会議をもつ時間を大切にしたいものです。
そして人生はつづく
■アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)のWebページはこちら!■
https://jinzai.diamond.ne.jp/ub/unconscious-bias/
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