2022.3.29 08:32/ Jun
企業合併は「心を揺さぶる」!?
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昨夜は、新刊「M&A後の組織・職場づくり入門」刊行記念イベントが開催されました。
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年度末の、しかも、平日の夜という時間にもかかわらず、多くの皆様にご参加いただき、こころより感謝いたします。
本書は、これまで語られることが非常に少なかった、「ひとと組織の観点から、企業合併を語る本」です。人材開発・組織開発のナレッジを活かしながら、コンフリクトに悩む企業同士を統合させ、シナジーを生み出すためには、何を行えばよいか、を論じています。
個人的には、人材開発・組織開発の貢献する場面や機会を、さらに増やしたいという思いで、プロジェクトにかかわらせていただきました。これを機会に、多くの人材開発・組織開発のプロフェッショナルの皆さんが、これまで以上に、企業合併や事業承継の問題に関わってくださると、嬉しく思います。
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M&Aというものは、企業内部の、多くの人々にとって「巻き込まれ事故」のように発生し、時に大きく「心を揺さぶります」。
従業員のうち、約半数は、M&Aをきっかけに「仕事をやめようかな」と考える経験を持ちます。また、そこで仕事のモティベーションも大きく変化します。
3割程度の従業員はM&Aをきっかけに、ポジティブな心理的変化を経験しますが、6割ー7割程度のひとびとは、コミットメントを低めます。コミットメントの高さによって、企業合併のシナジーが変化することは、いうまでもありません。
昨夜のイベントでは、本書の要諦を15分程度でレクチャーをしたり、10分程度クイズをしたりして、みなさんと学ぶことができました。ありがとうございました。
イベントには、書籍でお世話になった、楽天ピープル&カルチャー研究所代表 日髙達生さんにもお越しいただきました。日高さんには、現場感のあふれるお話をいただきましたが、もっとも印象深かったのは、
楽天の入社時のアンケートなどでは、入社経路をたずねる質問があって、新卒か、中途か、M&Aの3つから1つを選ぶようになっている
というお話でした。
M&Aを年に何度も繰り返している楽天さんらしいお話だな、と思います。入社経路の主要な選択肢にカウントされるまで、M&Aが常態化している、ということなのですから。日高さん、本当にありがとうございました。
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ふぅ。これで、数年にわたる研究プロジェクトが、すべて終わりました。最後は「M&A後の組織・職場づくり入門」著者・編集陣であつまり、記念撮影をしました。調査にはじまり、文献を読み込み、そして執筆まで、まるごとフルで行いました。たとえが適当かどうかはありますが、まるで「戦友」のようなものです。
プロジェクトキックオフ時(数年前)
ひとつの知見をまとめるということは、地道で、地に足のついた取り組みを、数年間にわたって、知的ほふく前進しながら、つづけに、続けることなのです。
それが社会のひとびとの手に届くのは「一瞬」。だから、ひとつのプロジェクトが終わる頃には、わたしたちは、次を、その次に着手しています。それだけやって、ようやく「コンスタント」に作品を表現し続けることができるのです。
今回の研究は、大学院・学部の学生さんたちと「ともに」走りました。主要編者をつとめた斎藤さん、大学院生の東南さん、当時学部生だった芝居くん、佐藤くん、本当にお疲れ様でした。
写真撮影をしながら、「僕は、あと、何回、こういうプロジェクトができるかなぁ」と考えていました。編集者の小川さん、校正の井上さんにもまたまたお世話になりました。本当にありがとうございました。
プロジェクト終了時(現在)
ともかく・・・この世から「もったいないM&A」をなくすために、人材開発・組織開発の観点から、できることを探究していきましょう。お越しいただいた皆様、ありがとうございました。
そして人生は続く
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