2022.3.25 17:06/ Jun
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■中教審・特別部会・基本問題小委員会■
令和の日本型学校教育を担う教師の在り方特別部会
基本問題小委員会
https://www.mext.go.jp/kaigisiryo/2021/1422489_00020.html
中原のコメント
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【前提:背景】
背景1.学校教育の教育リソース不足
(ただし、このリソース不足には2つの意味がある)
・新たな特色ある教育の実現のリソース不足
・本当に人手がたりない、すなわち人手不足問題
背景2.一方、民間企業をやめてセカンドキャリアを
目指すひとは少なくない
↓(これら2点から)
■外部人材を登用して
教員集団(組織)を「多様」にするという発想になるのだと思う
↓しかし
↓(「組織を多様にする」のは「手段」である)
↓(そもそも「解くべき課題」は何かがわからない
・すなわち
プライオリティが見えない
混在しているように思える
↓(「解くべき課題や目的」に応じた処方箋があるはずなのに
混在しているので、クリアじゃない)
・一石二鳥を狙いたいけれど、難易度がまったく異なる
↓(結局、解くべき課題は何か?プライオリティはどちらか?)
■「解くべき課題=めざす目的」は何か?
【めざす目的1】.外部人材を活用して特色ある学校づくり
もし、それならば・・・
・教員が主導権をもちつつ
・外部人材に登壇してもらい
・学校がねらう教育目的を達成するための
・なるべく柔軟で、ハードルの低い仕組みをつくればいい
(人材プール・フィルタ・マッチング・評価などの仕組みがあれば
免許制度をいじらなくても、登用は不可能ではない)
(免許などのハードな「制度改革」になるべく触れないようにして
柔軟に「運用」で対応すればばいいのでは?もちろんIBの英語教員
など「運用」でカバーできないものはある)
※しかし・・・これは「イシュー(今、ただちに解くべき課題)」なのかという疑問が残る※
・特色ある教育の実現の「前」に為すべきことがあるのではないだろうか
※教育現場の人手不足問題の深刻さは
「特別免許状」という打ち手で解決できない
(課題の深刻さと、打ち手のインパクトがあっていない)
▼(気持ち的には、下記らがイシューでは?)
【めざす目的2】.現場の人手不足対応
↓
それならば・・・
・若年層の採用増、育成力強化、離職防止を徹底的に
おこなうことに加えて・・・
中途採用を増やすこともありうる。
その場合は、
・セカンドキャリアやUターンやJターンをめざす社会人が
・働きながら(民間企業で働きながら / 教育現場で働きながら)
・オンラインなどで学びなおして
・授業を少しずつとって、免許を取得して
・教壇にたてる仕組みをつくることも必要なのでは?
ex. 例えば、オンラインで、夜間・土日に、1授業から受講できて
しかるべき時間をかけて、免許を取得できる仕組み
個々の教員養成系大学でおこなうのは難しいのなら
国、中央の教員養成機関がおこなうのも一計かも
ex. セカンドキャリア、Uターン、Jターン人材の取り組みをめざす
なぜなら、この仕組みが駆動しなければ、
圧倒的な人材不足には対応できない
とりわけ深刻な小学校の人手不足には対応できない
※わたしの結論:免許制度に別ラインを設けるといったような【細いクダ】的施策ではなく、教育現場に安定的に人材を供給する【太いパイプライン】をつくる必要がある
↓(ちなみに・・・くどいようですが・・・)
そのためには、
・採用力増加のために「長時間労働の是正」は必須
・職場の多様性に対応するための中間管理職育成の強化が必要
■Coffee break
解くべき課題・めざす目的をクリアにしていくと
よき課題解決になりうると思います。
教育現場の人手不足は、はちゃめちゃ深刻。
僕だけが過剰に心配しているのかもしれませんが。。。
お父さんは「心配性」なの(笑)
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