2022.3.15 08:38/ Jun
せんだって、カゴメ株式会社の有沢正人さんとオンラインで対談させていただく機会を得ました。JMAMさんの人事専門誌「Learning Design」のオンライン公開収録会で、テーマは「次世代経営者の育成」です。本収録会のファシリテータは、本連載の記事を執筆いただいている井上佐保子さんで、担当編集者は長岡萌以さん、宮川敬子さんでした。皆様、本当にお疲れ様でした&ありがとうございました。
人事専門誌「Learning Design」
https://learning-design.jp/about.html
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わたしと有沢さんは、実は15年にわたる、長いご縁がございます。
わたしがまだ東京大学で勤務していた頃、安田講堂を借り切って(ジャックして??笑)、人材開発・組織開発の大イベントを数百名規模で行っていました。そのときにご登壇いただいていたのが、当時、HOYAの人事責任者であった有沢さんです。それ以来、さまざまな機会でご一緒する機会を得ており(例えば、パーソルさんのHRリーダーズフォーラム)、非常にうれしいことです。
HRリーダーズフォーラム
https://rc.persol-group.co.jp/hrlf/
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有沢さんからは、毎回とても面白い問題提起・話題をいただいているのですが、個人的に、今回のセッションで興味深かったのは、「経営者育成における学び」です。
有沢さんは、「経営者育成における学び」は極めて重要で、そのなから「将来の後継者」が生まれなくてはならない。そして、その学びはタフなものでならなければならない、としていました。
そして、
「カゴメでは、経営者育成における学びは、新入社員教育よりも、ずっとタフです。一般には、これとは逆で、新入社員の教育は厳しいけれど、経営者育成はヌルヌルだったりする組織もありますが・・・」
とおっしゃっていました。とても印象的な言葉でした。
要するに、
1.新入社員教育(厳しい)>経営者育成(ぬるい)
2.新入社員教育(ぬるい)>経営者育成(厳しい)
のどちらかということですね。
多くは、きっと、1だろうな。
いつも大きな学びをありがとうございます。
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たしかに新入社員研修は、「会社の顔」などと言われ、人材開発の大きな舞台であったりします。各社の人材開発担当者は、そこにははちゃめちゃ力をいれる方が多いと思います。
一方、「経営者育成における学び」は、経営者候補の方から
「おいおい、わたしは、この職位になって、学びなんていいよ」
とか
「この年になって、いいよ。議論なんかしなくても」
とか
「わたしは、こちとら30年、ビジネスやってきたんだ。今更、学ぶことなんか、ない」
とか言われたりして、なかなか力が入りません。
会社のなかには、他の会社とともに「執行役員クラス」の学びの場をつくったりなどしていますが、それも限定的です。
かくして「経営者育成における学び」は、どこか「ぬるい」状態になってしまいがちなのです。ボーイズクラブの暖炉に、ホットワインをもって集まっているような「ぬるさっぷり」を発揮する会社もあるようです。
経営者候補っていったって、そこそこ40歳ー50歳。
仕事人生70年として、まだまだ20年も、30年もあるんですけどもね。
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今日は経営者育成について書きました。この領域は、同僚の田中聡さんが「経営人材育成」という領域を提唱し、専門書を発刊されています。
経営人材育成論
https://amzn.to/3q5zzfg
この領域の発展を心より願っています。
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あなたの会社の人材育成は、どちらですか?
1.新入社員教育(厳しい)>経営者育成(ぬるい)
2.新入社員教育(ぬるい)>経営者育成(厳しい)
そして人生はつづく
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