2022.3.4 10:42/ Jun
あなたは「配慮アサイン」によって、仕事を外されて苦しんでいませんか?
あなたは、よかれと思って「配慮アサイン」を行っていませんか?
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育児を行いながら仕事をする方、仕事と介護の両立を行わなければならない方、病気を抱えながら仕事をする方・・・人生100年時代には、様々な「ワケ」を抱えながら仕事をする方が増えていきます。
そういう方々に対しては、仕事のアサイン(割り振り)をしていくうえで、リーダーや管理職の方は、様々な「調整」を行わなければならないこともあります。マネジメント上の苦労が生まれます。本当にお疲れ様です。
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しかし、リーダーや管理職の方が、ここで気をつけなければならないのが、いわゆる「配慮アサイン」です。
(配慮アサインという言葉は、わたしが顧問を行っている某企業の管理職の方がお使いになっていた言葉です。お名前を堕すことはできませんが、ここに引用させていただきます)
ここで「配慮アサイン」とは、
本人の意向や状況をおもんぱかって、よかれと思って善意のうえで行われる配慮をともなった仕事のアサイン(割り振り)
のことです。
たとえば、
「あのひとは、子どもがいるから、この仕事は無理だろうな。本人に聞いてないけど、こっちの仕事をふっておこう」
「あのひとは、最近、介護で苦労してるから、あのプロジェクトへの参加は無理だ。今までの仕事を粛々とやってもらおう」
「あのひとは、病気を抱えているから、あの仕事はこなせるかわからない。だからはずしとこう」
のように、相手の状況を推測して、仕事の割り振りを行います(たいていは、単調な仕事や軽い仕事を割り当てます)。
配慮アサインは、一見、ワケを抱えながら仕事をする方への「慈悲」に満ちていて、「よいもの」のように思えます。が、ここ注意が必要になることもあります。
といいますのは、
管理職は、本人の意向や状況をおもんぱかって、よかれと思って善意のうえで「配慮アサイン」を行うのですが、ひとによっては、これを
「仕事からはずされた」
「はしごをはずされた」
「キャリアが見えなくなった」
「これまでを否定された」
と感じる方もいるからです。
要するに、よかれと思って行った「配慮アサイン」なはずなのに、激しいモティベーションダウンを招いてしまう、ということです。
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この背景にあるのは、リーダーや管理職の背後にひそむ、いわゆる「アンコンシャスバイアス(無意識の偏見)」ないしは「ステレオタイプ」の問題です。
リーダーや管理職の方が、
育児をしていれば、仕事は、たいしたしたくないに違いない
(育児と仕事の両立は無理だ)
介護をしていれば、粛々とできる仕事をしたいに違いない
(介護と仕事の両立なんて無理だ)
病気をしていれば、仕事どころじゃない
(病気と仕事の両立なんて無理だ)
という固定観念をもっているときに、配慮アサインが「前景色化」します。
そして「本人の意向や仕事の状況」を「聞くことなく」、よかれと思って、配慮を行った仕事の割り振りを行ってしまうのです。
もちろん、なかには、それが「ありがたい」という方もいらっしゃいます。しかし、コミュニケーションとは、いつだって「相手本意」です。この問題が難しいのは、それが「相手にどのように受け取られるか」は、リーダーや管理職の思惑とは「関係がない」ということです。
なかには、配慮アサインを「ありがた迷惑」と考える方もいます。
「わたしは、育児と仕事をなんとか頑張ろうと、パートナーと調整してきたのに」
「わたしは、介護と仕事の調整を行おうと、介護事業者側と調整をしてきたのに・・・」
「わたしは、病気を抱えているけど、今は寛解しているのに、なんで、仕事を外されなきゃならないのか・・・」
という声が生まれうるのです。
結局、大切なことは、「本人の意向や仕事の状況」を「聞くこと」。地道で、地に足がついていて、泥臭い解決策でしかないのですが、結局は「対話」を行うことだと思うのですが、いかがでしょうか?
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今日は「配慮アサイン」について書きました。
あなたは、よかれと思って「配慮アサイン」を行っていませんか?
あなたは「配慮アサイン」によって、仕事を外されて苦しんでいませんか?
リーダー・管理職の方々と従業員の方々の「対話」が進むことを心より願っております。
そして人生はつづく
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