2022.1.7 08:16/ Jun
新年、明けまして、おめでとうございます!
今年もどうぞよろしくお願いいたします!
▼
今年の年末は、帰省などの予定を組むことも一時は考えましたが、諸事あり、紆余曲折をへて、結局、とりやめに。自宅でのんびりと、何をするでもなく、いつもの日々を淡々と過ごしていました。
いつものように起きて、いつものように運動をして、仕事もそこそこ、淡々と。いつものように夕飯を食べ、21時ー22時あたりには寝る。いつもどおりです。いつもどおり。
とはいえ、ペースは落としています。
しかし、休んだといえば、休んだような気もするし、いつもと同じだったといえば、いつもどおりだね、という感じもいたします。
ひとつだけ言えるのは、まったく「正月感」はありませんでした。
「年越しした気が、1ミリも、しねー」(笑)。
▼
仕事は3日まではセーブ気味でしたので(4日からはフルスロットル!)、本などを読む時間もありました。そこで読んだ一冊のなかに奇妙な本がありました。
「ポパーとウィトゲンシュタインとのあいだで交わされた世上名高い10分間の大激論の謎」という謎の本です。
この本のなかで焦点化されている10分間の大激論とは、1946年のケンブリッジ大学・研究会でのポパーとウィトゲンシュタインのやりとりです。
人間像も、見てきた歴史も、家庭の出自も、学者としての成功も異なる二人の研究者が、「哲学の問題」について大激論・口論となり、最終的にはウィトゲンシュタインが激昂して、「暖炉の火かき棒」でポパーに振りかぶって、マジギレしたという・・・おいおい、それこそ「マジかよ」という事件です。
本書では、この10分間に、本当は何があったのかを、いくにんもの関係者の回想であぶり出しつつ、それまでに、ポパーの歩んできた歴史、ウィトゲンシュタインのひととなりを、紹介していくといった体裁で書かれています。
対人関係能力的にはいささか「崩壊」気味でも、魔性のような知性をもった哲学者のウィトゲンシュタイン。さまざまな逆境を努力によって乗り越えてきた科学者のポパー。
まぁ、考えてみれば、この2人の話があうわけがないのですが、この10分間の大激論(大激昂)に到るまでには、さまざまな背景があります。本書は、この10分間の背景を描くために、200ページ以上を費やします。ここがすこぶる面白い(笑)。
あまり書くとネタバレになってしまうので、ぜひ、興味を持った方は本書を手に取って見てください。哲学ずきには、おすすめの一冊です。
そして人生はつづく
本年もどうぞよろしくお願いいたします!
ーーー
唯一行った正月らしいことといえば、七福神を回ったことくらいでしょうか。ただ散歩しても、つまらないので、スタンプラリーしてました。思ったよりも、面白かったです。来年も、きっと、違う場所で七福神周りをしているでしょう。
ーーー
【祝・eラーニング完成!】中原淳監修「実践!フィードバック」eラーニングコース完成しました。リーダー・管理職になる前には是非もっていたいフィードバックスキルを、PC、スマホ、タブレット学習可能です。ケースドラマでも学べます!
中原淳監修「実践!フィードバック」eラーニングコース:Youtubeでデモムービーを公開中!
https://youtu.be/qoDfzysi99w
「実践!フィードバック」コース ありのままを共有し、成長・成果につなげる技術(PHP)
https://www.php.co.jp/el/detail.php?code=95123&fbclid=IwAR2he6Z_PTe3YiahcnCv3z9pNRXvrajPwVaRS8LLAYFkbWVH167qHDfYF5Q
ーーー
「組織開発の探究」HRアワード2019書籍部門・最優秀賞を獲得させていただきました。「よき人材開発は組織開発とともにある」「よき組織開発は人材開発とともにある」・・・組織開発と人材開発の「未来」を学ぶことができます。理論・歴史・思想からはじまり、5社の企業事例まで収録しています。この1冊で「組織開発」がわかります。どうぞご笑覧くださいませ!
ーーー
新刊「中小企業の人材開発」(中原淳・保田江美著、東京大学出版会、2021年)マニアックなガチ・学術研究書なのですが、発売10日で重版出来となりました。ありがとうございます。中小企業の人材開発メカニズムに接近を試みています。どうかご笑覧くださいませ!
ーーー
中原研究室では、一般社団法人ピアトラストさんとの共同研究で、相互称賛アプリ『Peer-Trust(ピア・トラスト)』の研究を行っています。
相互賞賛アプリ「ピアトラスト」が導入された職場では、職場のメンバー同士が、お互いの日々の仕事を観察し、そこにキラリと光るものがあったときに「称賛カード」というものをメッセージとともに送りあいます。1カ月間は無料トライアルだそうです。ご興味があえば、ぜひ、ご利用くださいませ。
強みの自己認知と意欲を高める『ポジティブ1on1』
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000059483.html
仲間から実際に認められた行動のデータから、自身の強みと職場での関係を定期的に把握できるレポーティング機能も追加されました。職場における相互称賛を、自分の強みの発見と目標設定に役立てられます。
自身の強みと職場での関係を定期的に把握できるレポーティング機能も追加!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000009.000059483.html
あなたの会社のリーダー・管理職は「部下の強み」を観察できますか?:相互賞賛アプリ「ピアトラスト」が示唆する「リーダーの条件」とは?
http://www.nakahara-lab.net/blog/archive/12062
ピアトラストお問い合わせ
https://www.peer-trust.com/contact/
ピアトラストの効果まとめページ
https://www.peer-trust.com/research/2020/
ーーー
【注目!:中原研究室記事のブログを好評配信中です!】
中原研究室のTwitterを運用しています。すでに約35000名の方々にご登録いただいております。Twitterでも、ブログ更新情報、イベント開催情報を通知させていただきます。もしよろしければ、下記からフォローをお願いいたします。
中原淳研究室 Twitter(@nakaharajun)
https://twitter.com/nakaharajun
最新の記事
2024.10.31 08:30/ Jun
2024.10.23 18:07/ Jun
【御礼】拙著「人材開発・組織開発コンサルティング」が日本の人事部「HRアワード2024」書籍部門 優秀賞を受賞しました!(感謝!)
2024.10.14 19:54/ Jun
2024.9.28 17:02/ Jun
2024.9.2 12:20/ Jun