2021.12.20 08:08/ Jun
ワークショップには「ひとつの世界観」が必要である!
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わたしは人材開発・組織開発を専門とする研究者です。よって、わたしが指導する学生たちは「ワークショップの開発」などを行ったりすることが多いものです。
たとえば、学部2年生は、ダイヤモンド社さんとの共同研究で、「新卒・内定者向けのワークショップの開発」を行っておりますし、大学院1年生のなかには、クライアント組織に人材開発・組織開発のワークショップを展開している日方々もいらっしゃいます。まことにお疲れ様です。
学部生・大学院生のみなさんがつくるワークショップを拝見していて、最近、思うことは、
ワークショップをつくるときには「ひとつの世界観」を選び取ることが必要である!
ということです。
別の言葉でいえば、
ひとつのワークショップには、ひとつの文脈、ひとつの目的、ひとつのストーリーだけがあればいい
ということになるのかな、と思います。
逆にいうと、
内容を「てんこ盛り」したワークショップは、伝わらない
ということです。
別の言葉でいえば、
One workshop, One context, One purpose, One story
とも言えるかもしれません。
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たとえば、文脈に関して。
ひとつのワークショップのなかで、冒頭部はゲーム的なワーク「ほにゃららモンスターゲームをやろう!」とかいうノリではじまったのに、後半部分が、ゴリゴリのレクチャーになるのは、世界観を統一できていません。
参加者が途中で、ズッコケて、置き去りにされてしまいます。最初は楽しかったのに、結局、最後はゴリゴリの教え込みかい、と言いたくなってしまうのです。
たとえば、目的に関して。
ひとつのワークショップのなかで、2つも3つも目的を入れ込んでしまうのは、学習者を混乱させてしまいます。結局、「何をやる場」なのか、わかりません。
最後に、ストーリー。
ひとつのワークショップに、ワークやらエクササイズやらを、いくつも入れ込んでしまうと、それらの意味が「薄まります」。一番深刻なのは、ワークやらエクササイズの「つながり」がわかりません。ワークショップには、伝えたいことを「ひとつのつながり(One story)」にして伝えることが重要なのです。
要するに
ワークショップ開発とは「どれだけ盛るか」ではなく「何に焦点を当てるか」
なのです。
ワークショップ開発では「本当に言いたいこと」や「本当に伝えたいこと」だけを「選ぶ」とよいと思います。
逆にいうと「本当に言いたいこと」や「本当に伝えたいこと」以外は「選ばない」「言わない」勇気が必要です。
しかし、どうしても経験が浅いうちは、何でもかんでも、詰め込み、盛り込み、言いたくなってしまいます。自信がないこともあり、あれも、これも言わなければと思ってしまいます。
あるいは、学習者の「心の動き」や「物理的な動き」が、解像度高く読み切れないので、「このくらいは伝わるっしょ」と思ってしまうのです。学習者を「置き去りにするワークショップ」は、かくして生まれます。
「これくらいは伝わるかなー」と一度でも疑念を感じて、「ついつい盛り込んだもの」は、もれなく「伝わりません」。 そのくらいの感覚で、ワークショップをつくることで、ちょうどいいのです。
だから、
ワークショップ開発では「何を言うかを決めること」よりも「何を言わないかを決めること」の方が重要
なのです。
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今日はワークショップ開発のコツについて私見を述べました。今日の話題は「ワークショップ開発」の部分を、「プレゼンづくり」とか「授業づくり」などに置き換えても、文意が成立するのではないか、と思います。
フレッシュな感覚をもったみなさんの、素敵な学びにあふれたワークショップを楽しみにしております。
そして人生はつづく
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自身の強みと職場での関係を定期的に把握できるレポーティング機能も追加!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000009.000059483.html
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