2021.12.6 08:04/ Jun
先日、慶應丸の内シティキャンパス(以下略、慶應MCC)の企画で催された対談で、元ヤフーの本間浩輔さん(1on1の立役者・立教大学客員教授)と対談をさせていただく機会を得ました。企画くださった保谷範子さん、内田紫月さんには、心より感謝いたします。本間さんふくめ、ありがとうございました。
対談は「大人の学び」はいかにあればいいのか、というテーマで収録されました。おそらく、後日、慶應MCCから公開されることになると思います。
慶應丸の内シティキャンパス(中原の講座もあります!)
https://www.keiomcc.com/
対談では、様々な事柄が話し合われましたが、個人的には、そのなかで、本間さんがおっしゃっていた言葉(メタファ)が非常に印象的でした(正確には、本間さんが、どなたかにかけられた言葉だったとのことです)。
それは、
年齢を重ねるということは
持っているペンのインクを
「黒」から「赤」に変えることに似ている
というものです。
ここで「黒いインクのペン」「赤いインクのペン」とはメタファです。
「黒いインクのペン」とは、「仕事の最前線で実務と格闘すること」を指しています。若い時分には、実務の最前線で、ばりばり仕事をすること=黒いインクで文字を書くことが求められます。一方、「赤いインクのペン」とは「黒いインクのペンで為された実務」をサポートしたり、採点したりしながらフィードバックすることをいいます。具体的にいえば「赤いインクのペン」とは「管理職」を指したり、「若手のサポート役」をさすのでしょう。
年齢を重ねれば、若い時と同じように、うまく実務をこなせなくなるときもあります。本間さんが、このメタファで伝えたかったことは、「その年齢に応じた役割を果たす」ということなのかもしれません。非常に「含蓄のあるメタファ」だと感じました。
▼
昨今では、人生100年時代、などという標語がまことしやかに述べられます。
人生100年時代ということは、
いったん「黒ペン」を卒業して「赤ペン」に持ち替えたとしても、もしかすると「黒ペン」に再び「持ち替えなければならない」
ことを意味するのかなとも思います。それだけ仕事人生が伸びているのです。
あるいは、長期化する人生のなかで「黒ペン」や「赤ペン」のほかに、もうひとつの「第三のペン」である「青ペン」を持ち、それらとは異なる役割を果たさなければならないこともあるのかもしれません。この場合、「青ペン」は、本業ではない、副業・兼業なのかもしれません。
黒ペン、赤ペン、青ペン・・・人生100年時代、私たちは「三色ペン」を持ちつつ、この仕事人生を全うしなくてはならないようです。
あなたは「何色のペン」を今、握りしめていますか?
そして
つぎに持ち替えるのは「何色のペン」ですか?
そして人生はつづく
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