2021.7.2 07:55/ Jun
あなたの研修では、アクションプラン作成が「刺身のつま」になっていないか?
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企業研修の一番最後に組まれる活動として、もっとも代表的なものは、アクションプラン(今後の行動計画)の策定です。
これからは・・・しよう
今後は・・・・・したい
などのように、今回の研修で学んだことを、仕事の現場で実践するための「明日からの行動計画」をつくることが、活動として設定されることが多いものです。それは企業研修の目的が、研修転移(研修で学んだことを現場で実践すること)に置かれるからです。
しかし問題は、ここにあります。
せっかく設定したアクションプランも、研修が終わったあとは、きれいさっぱり忘れ去られる事例が、日本全国36万件ほど(笑)、発生しているのです。
シャバには
誰も実行しないアクションプラン
1ミリも実行されないアクションプランの亡骸
が無数に存在しているのです。
ま、ワンワードでいえば、
アクションプランゾンビ
ですな。ゾンビ化したアクションプランが、ウヨウヨして、徘徊してる。
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それでは、なぜ、シャバには「誰も実行しないアクションプラン」があふれてしまうのでしょうか?
そこには無数の理由があります。ひとが研修室を出て、仕事の現場にたてば、仕事内容に集中してしまう。リマインドがなければ、研修で学んだことや宣言したアクションプランなんぞ、忘れ去られるというのもそのひとつでしょう。
しかし、最大の理由は、
そもそも・・・具体的で、実行可能で、効果のあるアクションプランが設定されていない
ということにもありそうです。
さらに言うならば、
そもそも、アクションプランの策定に、十分な研修時間を割いていない
というものがあるようです。
要するに
アクションプランが「刺身のつま」のようになっている(笑)
企業研修では、アクションがもっとも大事なはずなのに、それがないがしろにされている。
たとえていうならば、アクションプラン策定は
研修の最後に、チョロンと、「申し訳ないっすね」程度におかれている儀式のようなもの
になりはてているのです。
アクションプランは、個人にまかせて、あとは勝手に自分で考えてね、になっているといえるのかもしれません。
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せんだって、慶應丸の内シティキャンパス「ラーニングイノベーション」論で研修転移の講義を行ってくれた関根雅泰さん(ラーンウェル)、鈴木英智佳さん(ラーニングクリエイト)らの講義では、この問題が扱われました(ご登壇感謝です!関根さんは、元研究室の指導学生です。関根さん、鈴木さんとは、これまでにも書籍執筆、研修の共同企画でご一緒させていただいております!感謝!:栗原さんも整体セッション感謝です!)。
関根雅泰さん(ラーンウェル)のWebページ
https://www.learn-well.com/
鈴木英智佳さん(ラーニングクリエイト)のWebページ
https://learning-create.jp/
関根・鈴木さんは、研修転移研究の知見をひもといたうえで、
研修時間の10%ー20%は、アクションプランの策定・洗練化に時間をあてるべきだ
という知見を講義で紹介なさっていました。
まことに興味深いことです。
これはもう少し深掘りしていけば、こういうことにもなるのかな、と思います。
たとえば、もう少し時間をかけて、下記のようなことをやっていくということですね。
1.アクションプランはなるべく具体的に、具体的に書かせる
・SB(Situation – Behavior – Impact)を明確に書く
(いつ、どんな状況で、どんな行動を行い、何をめざすのか?)
2.アクションプランの実行可能性・効果性をきちんと議論する
・それって無理でしょという
アクションプランが結構設定されている
・アクションプランの妥当性についてフィードバックする
3.アクションプランの再設定と宣言を行う
・アクションプランを見直し、スケジュールを組ませる
・実行されないことを前提に、リマインドの手段や再発防止を考える
・最終宣言を行う
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たしかに、このように行っていけば、アクションプラン策定にかける時間は、すぐに研修時間の10%ー20%を超えてしまうかもしれません。
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今日は研修設計におけるアクションプラン策定について書きました。
あなたの会社では、「誰も実行しないアクションプラン」が生まれていませんか?
あなたの研修では、アクションプラン策定が「刺身のつま」のようなものになり果てていませんか?
そして人生はつづく
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