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2021.3.29 08:10/ Jun

リーダーや管理職は「新たなビジョン」を提示してはいけない!?

 リーダーや管理職は「新たなビジョン」を提示してはいけない!?
      
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 あなたがリーダーや管理職として、新たな職場やチームを率いようとするとき、既存のメンバーの中から、こんな声があがることがあります。
   
 これからの「ビジョン」を示して欲しい!
  
 これからどうしていいかの「ビジョン」が見えない
   
 一般に、リーダーや管理職にとって「ビジョン」とは避けてとおれぬもの。これをメンバーに提示して共感をえて、信頼を獲得することが、チームや職場を前に進める源泉になるものと思います。
  
 しかし、ここには注意が必要です。
  
 一般に、メンバーというものは「ビジョンを提示して欲しい」というとき、「隠れた条件」を「暗」にリーダーに要求していることが多いものです。
   
 その条件とはなにか?
   
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 それは「自分たちの、これまでの過去に、リスペクトをせよ」というものです。
  
 リーダーや管理職は、新たにビジョンを示すのだから、「これまでを否定」するもの、ないしは、「否定」とまでは言わなくても、「これまで」をズラして、「まったく新しい職場やチームの将来像」を構想したくなるものです。
  
 しかし、リーダーや管理職よりも、古くから、そこにいるメンバーは、「単に、新しいもの」を要求しているわけではありません。
   
 彼らが要求しがちなのは「自分たちの、これまでの過去に、リスペクトを示した、新たなもの」であることが多いものです。
    
 ここにこそ、ビジョン提示を行うときに、リーダーや管理職が陥る「ジレンマ」があります。
  
 新たなものを構想せよ!
  
 と言われたことを真に受けて、
  
 新たなものを構想してはいけない
   
 のです。
   
 求められているのは「これまでにリスペクトした、新たなもの」です(笑)。おお、この矛盾に満ちたもの。
     
 このジレンマをとくコツは、ほかにも様々なものがありましょうけれども「時間差を設ける」というのも手かもしれません。
    
 最初のうちは「これまでにリスペクトした、新たなビジョン」でなんとかお茶を濁しておく。
  
 そのうえでメンバーの信頼をかちえたあとで「本当に新たなビジョン」を提示するなどのことも一計かもしれません。
  
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 あなたは「ビジョン提示」にまつわるジレンマにハマッていませんか?
  
 あなたのビジョンは、これまでの過去にリスペクトをはらっていますか?
  
 そして人生はつづく
  
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