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2021.2.26 07:52/ Jun

脳内でひそかに行われる「錆び付きセルフチェック」!?:学生に対するフィードバックの機会では、僕自身が一番学んでいる!?

 学生に対するフィードバックの機会では、僕自身が一番学んでいる!?
  
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 仕事柄、学生の皆さんや、研修の受講生の皆さんが成し遂げた成果(プレゼンなど)に対して、いわば「審査員」としてフィードバックを差し上げる機会が、僕には、たくさんあります。 
   
 多くの機会では、僕ひとりからのフィードバックではなく、他の先生方や経営者の方々も同席し、皆さんで、多様な角度から、学生に対するフィードバックを行います。
  
 このフィードバック会は、一般には「学生にとっての学びの場」と考えられるかもしれません。しかし、僕にとっては、このフィードバック会は「自分のための学びの場」であり、かつ、「自分の知的鋭さを検証するための時間」だったりします。
  
 といいますのは、こうした会合において、僕は、下記のことを「ひそかに」行っています。頭のなかで、ひそかに、しれっと。
  
1.学生に対する多くの方々のフィードバック内容を「予想」するゲームをしている
 あの学問分野、あの経験をもっている、あのひとなら、きっと、この発表に対して「こういうだろうな」ということを予想する。とりわけ異分野の場合には、熱心にやる。そのことによって、異なる分野の思考回路を、頭の中にたたき込む。
  
2.審査員のなかから「知的に鋭いひと」を、最初から決めておき、その人が行うフィードバックを予想し、自分のフィードバックと比較しつづける
 自分の知的鋭さの精度が「錆び付いていないか」を常にチェックする。「知的に鋭い他の人」と同じ事を、僕も考えていれば、まだ「錆び付いていないはず」だとホッとする。まだ、「発表の本質」を自分がまだ見抜けているはずだ、と考える。もし、それがズレれば、なぜ、自分とその人は、異なる指摘をしたのかを考える。通称「錆び付きセルフチェック」(笑)
  
3.他の審査員が使った言葉で、自分がわからない言葉は徹底的に調べる
 とりわけ若い研究者が使っている言葉のなかには、最先端の内容が含まれる。審査の機会を、自分の学びの機会にもする。
  
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 要するに、単に「審査員」「フィードバック役」を行い、学生に「学びの機会」を提供するだけではなく、自分自身にとっても学ぶ機会にしているということです。
  
 時間がないもので・・・そういう機会をいかして、学び直しの機会をつくらなきゃね。ただでさえ「ショボショボの知的鋭さ」なんて、すぐに「錆び付いてしまう」。審査のプロセスでも、フィードバックのプロセスでも、ボーっとしている暇はないんです(笑)。
  
 ボーッとしていると、チコちゃんに叱られるよ(笑)。
    
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 皆さんは、他人のフィードバックから何を学んでいますか?
 どんな短い時間でも、自分のために活かさなきゃね。
  
 そして人生はつづく
   
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