NAKAHARA-LAB.net

2021.1.22 07:57/ Jun

新年度はじまる4月、「テレワーク迷子」に陥る職場を減らせ!

 昨日、僕は、このブログで「テレワークは「新参者」に手厳しい!」という記事を書かせていただきました。
  
テレワークは「新参者」に手厳しい!:あなたの組織には、テレワークで仕事迷子になっている「新参者」がいらっしゃいませんか?
http://www.nakahara-lab.net/
  
 この記事は、多くの方々から反響をいただきました。大変ありがたいことです。心より感謝いたします。
    
 昨日もお話ししたとおり、テレワークは、新入社員や中途採用社員、そして異動したばかりのひと、さらには、はじめてリーダーや管理職になって新たな職場を率いなければならないひとびとにとって、特に課題が大きくなる気がいたしいます。
 
 加えて、最近、わたしが特に懸念しているのが、今年の4月・新年度のはじまりです。この時期、人事異動が起こり、職場の出入りが急激に増すからです。
  
 2021年度がはじまる今年の4月には・・・
  
1.一度もメンバーと顔をあわせたことのない管理職・リーダーが、異動によって、大量に発生します
  
 また
  
2.一度もメンバーと顔をあわせたことのない社員が、異動で、大量に発生することになります
  
 さらには
  
3.一度もオフィス・会社にすら来たことのない新入社員・中途採用社員が、大量に発生することになります
  
 このような状況下では、おそらく多くの職場・チームで、最初のうちは混乱が生まれる気がいたします。
 この4月を乗り越え、なんとか職場にルーチン(働き方の習慣)が定着する7月あたりまでが、勝負であるような気がします。5月病を乗り越え、問題が噴出してきそうなのが6月あたり。なんとか夏までいけば、持ち堪えることができるでしょうか。
  
 ▼
  
 もちろん、わたしたちに、この課題を解決する「魔法の杖」があるわけではありません。
  
1.職場の目標をしっかりとメンバー間で共有しつづけること
 (期初に一度通知すること、ではありません:目標を確認しつづけること)
  
2.関係づくり・相互の理解に時間をかけつづけること
 (いっかい、ちょっくらランチをする、というだけではない)
  
3.お互いの仕事に関心をもち、言いたいことを言い合いつづけること
  
 などがとりわけ重要なことでしょう。要するに、「手間暇かかる」ことになる、と思いますし、「あの手この手を尽くすこと」だと思われます。
  
 ▼
  
 今日は、新年度とテレワークについて書きました。
 とにかく、今年の4月は、勝負だと思います。
   
 地道で、地に足のついた、あの手、この手を尽くし、なんとか、この困難を乗り越えたいものですね。
   
 そして人生はつづく
   
  ーーー
     
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http://www.nakahara-lab.net/blog/archive/12062
   
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