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2020.12.9 07:42/ Jun

参考文献リストは「心」をあらわす!、残念な文献リストにご用心!

 参考文献リストは「心」をあらわす!
 残念な文献リストにご用心!
   
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 多くの大学、大学院では、今、卒論・修論・博論の執筆が続いていると思います(お疲れ様です)。
  
 年末が近づき、そろそろ締め切りが近づいていることもあり、ひとによっては「参考文献リストの作成」などの「最終作業」に入っていることと思います。
   
 長かった旅も終わった。ようやく、本文を書き終え、ほっとして、気をゆるめ、コタツに入ってミカン食べながら、「参考文献でも、ちゃちゃっと、つくるか」となる・・・。
  
 いや、気持ちはわかるんです。
 論文執筆という長い戦いを終えたときの気持ちは、よくわかります。今すぐ、PCから離れ、ホッとしたい。あとは「参考文献づくりだから、ちゃちゃっと、こなせるわい」と思ってしまう。
   
 しかし、ここで「注意」が必要です。
   
 参考文献リストづくりというものは、その書き手の「心」があらわれてしまうのです。
  
 別の言葉でいいますと、
  
「雑な参考文献リスト」というものは、教員・審査員にただちにバレる。「雑な参考文献リスト」を見ただけで「残念な気持ち」に襲われる。
   
 たかがリストと思うなかれ。
 そのリストがどれだけ正確につくられているかで、教員・審査員は、論文の書き手のスキル・この論文にかけた知的態度がわかってしまうものです。
   
 参考文献リストの作り方は、それぞれの学会・業界で異なるでしょう。だから、ここで確認したい、たったひとつのポイントは「一貫性」です。
 とにかく「一貫したルール」に基づいて、引用した論文が記載されているかどうか、です。
   
(中原ゼミの学部学生さんは、立教大学が出しているマスターオブライティングに従ってください!)
   
 たとえば
  
 中原淳(2012)経営学習論. 東京大学出版会, 東京
 中原 淳(2020)「職場学習論」(東京大学出版会)

 という風になっていないか。
 何が悪いか、わかりますよね。
  
 細かい!と思われるかもしれませんが、
  
「神」はディテールはこそ宿る
  
 のです。
  
 長く教員や審査員などをやっておりますと、まず論文を読むときに「参考文献リスト」を見ます。
 そこに何が引用されていて、それがどの程度ちゃんとつくられているかで、相手の研究者の実力、そこに掛けた思いが、ある程度はわかってしまうものです。
  
「雑な考文献リスト」を見てしまうと、もう、それだけで「残念な気持ち」になる
  
 たかが文献リスト、たかが文献リストなんでっすね。
 気をつけましょう!ということですね。
  
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 あなたは、「残念な参考文献リスト」をつくっていませんか?
 
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 そして人生はつづく
  
 最後に、中原ゼミ論文8か条!
   
【卒論・修論・博論を書いている皆様へ】
    
 1.こまめにセーブ
 2.バックアップは複数で
 3.印刷はお早めに
 4.手洗いうがいで、体調管理
 5.睡眠快眠、よい論文
 6.今日も執筆、明日も執筆
 7.終わった論文が、よい論文!
 8.完璧めざすより、終わらせろ!
   
 そして人生はつづく
 
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