2020.12.2 08:16/ Jun
あなたの研修を「台なし」にする「何やってんだか、わかんない病」にご注意を!
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この10年で増えたなぁと思う研修スタイルに「インターバル研修」があります。
ここで「インターバル研修」とは、
1. 複数回実施される研修で
2. 研修と研修の「間」があけられており
3. その「間」に、研修参加者の「実践」などが織り込まれる研修
のことをいいます。
絵にしてみると、こんな感じ。
研修1日目、研修2日目、研修3日目・・・研修n日目という風に、複数回の研修がもうけられており、その間に「間=インターバル」がもうけられています。研修と研修の「間」は、数週間から1ヶ月程度の期間を設けられることが多いものです。
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こうした研修スタイルが普及しつつある理由は、
ワンショット型(ドカーンと1日イベント形式)の研修では、研修転移(研修で学んだことが実践されること)は、なかなか望めないこと
があるでしょう。
要するに「1dayイベント形式の研修」で何を学んでも、研修参加者はその後、現場にポットンされるだけになり、「実践すること」を求められません。
そうした状況では、研修参加者は仕事場に戻れば、どうしても「研修は研修、仕事は仕事」になってしまいます。つまり、何も実践されない。「誰も実行しないアクションプラン」だけが残る。
最近は、そうした状況を克服するために、研修の「間」が設けられ、実践期間として位置付けられ、インターバル型研修が設計されるのです。次の研修に参加するときには、「インターバルの間」におこなった「実践」の結果を持ってこなければならないようにされるのです。
つまり、
研修のインターバルとは「実践のコンテキスト」をつくっている
のですね。
オンライン研修の広がりで、比較的、簡単に研修参加者を集めることができるようになっていることも、この変化を後押ししているような気がします。
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しかし、このインターバル型の研修も、各所で問題を生み出しているようです。
もっとも多いケースは、
研修の目的・内容の「打ち込みの弱さ」から起こる、「何やってんだか、わかんない病」
の発病です(泣)。
別名「これって、何の研修だったんだっけ病」ともいいます(泣)。
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どういうことかと申しますと、インターバルの間に、いくら実践を行なっていたとしても、参加者は「研修1回目」で打ち込まれた目的や学習内容を、「研修2回目」では綺麗さっぱり忘れてしまうのです。
研修講師の方は、ついつい「研修参加者は、わかっているはずだろう」と思って、内容を先に進めてしまうのですね。これが積み重なると、ろくなことがおこりません。
ブレイクダウンは3回目くらいで起こります。
先ほどの「綺麗さっぱり忘却症候群」がつづきますと、研修3回目のときには、研修1日目の内容のほぼ全部、研修2日目の内容の6割くらいは忘れ去られます。で、研修3回目あたりで、ふと、漏れてくる言葉がこれです。
この研修の目的、意義が見えない!
これって、なんで、やってんだっけ?
結局、何を学んだんだっけ?
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これを避けるためには、毎回毎回の研修の冒頭部に「目的の打ち込みを繰り返していくこと」や「前回のおさらいを行うこと」「研修参加者の実践を取り上げること」が、もっとも簡単な対応策です。
肌感的には、研修2回目の学習内容の「3分の1」は、「研修目的の打ち込み」や「前回のおさらい」「研修参加者の実践へのフィードバック」にあてるとちょうどよいように思います。ここが、いわゆる「のりしろ」になって、複数回の研修がつながっていくのですね。
インターバル型の研修では「のりしろ」をがっつりとることが重要なのです。「わかっているはず」「内容を把握できているはず」は禁物なのです。
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今日は、朝っぱらから、超絶地味なノウハウを書きました。
研修で学んだ内容がしっかり転移すること(実践にうつされること)は、企業研修の存在意義にもかかわる重要な問題です。
ここは「基本」の「基」にもどり
研修目的の打ち込み、学習内容のおさらい、研修参加者へのフィードバックをおこない、「のりしろ」を機能させること
を心がけたいものです。
そして人生はつづく
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