2020.8.28 07:46/ Jun
ノーミーツ時代(No meets :逢えない時代)のOJTで重要なことのひとつは「教える側の経験の棚卸し」かもしれない
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昨日の下記のブログ記事には、多くの方々から、様々なリアクションをいただきました(感謝!)。
やはり、ノーミーツ時代(No meets :逢えない時代)のOJTは、現場でお困りの方が多く、現場で生じているさまざまな課題やその対処策などを共有いただきました。
「これからのOJT」は「背中を見て盗んで学ぶ」と「言葉によって、デジタルメディアで、前もって学ぶ」のハイブリッドラーニングになるかもしれない!?
http://www.nakahara-lab.net/blog/archive/12122
多くの皆様から、いただきましたリアクションを拝見して、やはり思ったのは、冒頭のことです。
すなわち、
ノーミーツ時代(No meets :逢えない時代)のOJTで重要なことのひとつは「教える側の経験の棚卸し」かもしれない
ということです。
昨日の記事にありますとおり、来年度デジタルメディアを活用するなど、いろんなことは試行できるとは思うものの、まず最初にファーストステップとして取り組むべきは、
教える側が「経験の棚卸し」をして、自分の業務を、しっかりと「言葉」で説明できるようになること
が重要であると思いました。
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と申しますのは、ここ数年のOJTは、これまで以上に「背中を見て盗んで学ぶ」とか「あうんの呼吸」で伝える、といったことに期待できません。
ノーミーツ時代(No meets :逢えない時代)のOJTとして、わたしたちは、
1. あえて、目的意識をもって、時間をもうけて
2. 仕事のノウハウを「言葉」で伝え
3. 言葉でフィードバックを行わなければならない
のです。
その際、まず、一丁目一番地として取り組むべきは、
1. 自分のふだん行なっている業務経験を棚卸し
2. 他人に伝えるべく、しっかりと見える化・言語化しておくこと
だと思います。
これは教える側の経験学習をうながすことにもなります。
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ふだんわたしたちの多くは、自分の仕事を、自動化モードで行い、それを言葉にすることには長けていません。たとえば、僕が「英語文献の読み方は?」とか「統計分析の方法は?」と、聞かれたとしても、なかなか言葉につまってしまうものです。
ノーミーツ時代(No meets :逢えない時代)のOJTというハードルの高い課題をクリアするための、ファーストステップは、まずはここからかな、と思いましたが、いかがでしょうか?
あなたは、自分の仕事を「言葉」にして他者に伝えることはできますか?
そして人生はつづく
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