2020.6.12 17:06/ Jun
6月12日東京新聞夕刊にてご紹介いただきました!(感謝)
オンライン就活「納得できていない」早期離職の恐れも…立教大生が調査
https://www.tokyo-np.co.jp/article/35113?rct=economics
▼(報告書のダウンロードは下記です)
「オンライン面接」とは、いったい、どのような特徴をもっているのか?
「オンライン面接」とは、どのような可能性と課題をもっているのか?
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このリサーチクエスチョンに答える「調査の結果」が、本日、5月31日に公開となりました。下記から、どなたでも報告書のPDFが無償でダウンロードできますので、ご高覧くださいませ。
ウィズコロナ時代の就活の代名詞となった「オンライン面接」について多角的に分析しています。
【PDF : 無償ダウンロード可能】柴井伶太・佐藤智文・中原淳(2020)「立教大学経営学部 中原淳研究室 オンライン面接の実態に関する調査報告書」
https://www.nakahara-lab.net/blog/wp-content/uploads/2020/05/onlineinterview2020-2.pdf
(6月2日:報告書内に誤字脱字・数値の誤りがありましたので、訂正させていただきました)
この場を借りて、ご回答いただきました学生のみなさま、採用担当者の皆様には、厚く御礼を申し上げます。本当にありがとうございました。何とか知見をお届けすることができました。研究室のスタッフの高崎美佐さんにも、ご助言をいただきました。ありがとうございました。
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この調査は、昨今広がっている「オンライン面接が、どのように実践され、どのような可能性と課題をもっているのか」を定量的に調査することをめざしたものです。
「オンライン面接」をより立体的に明らかにするために、
1)対面面接とオンライン面接を比較したこと
2)学生と採用担当者双方にご回答いただき、その結果の比較を行ったこと
が、従来の調査にはなかったことではないかと思っています。
調査でわかったこととしては、
1)いまや1次面接の95.6%はオンラインで行われていること
2)就職活動開始時期の早期化がすすみ、3年生の春学期から46%は動いている
といったようなことに加え、
3)ITのスキルが今後の就活・採用においてはクリティカルなこと
また、4)オンライン面接のネガティブな側面として、「働くイメージ」や「従業員の様子」が伝わりにくいといったこと
加えて、5)オンライン環境での就活は、より孤独にならないことが重要であること、
さらには6)今後は、対面面接とオンライン面接のブレンディッド型が重要になってくるであろうこと
などがあります。
全部でp72もある報告書なので、そのすべてをご紹介できませんが、どうかご笑覧くださいませ!
【PDF : 無償ダウンロード可能】柴井伶太・佐藤智文・中原淳(2020)「立教大学経営学部 中原淳研究室 オンライン面接の実態に関する調査報告書」
https://www.nakahara-lab.net/blog/wp-content/uploads/2020/05/onlineinterview2020-2.pdf
(6月2日:報告書内に誤字脱字・数値の誤りがありましたので、訂正させていただきました)
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この調査は、立教大学経営学部 中原ゼミナールの柴井伶太と佐藤智文君が声をあげて、研究室の研究としてスタートしました。
たしか・・・指導教員のわたしのもとに彼らの声が寄せられたのは2ヶ月前の2020年3月だったと思います。
「先生、オンライン面接の調査がやりたいです」
学生が「知的なことをやりたい」と言ってきたときに、断るすべは、わたしは持ち合わせていません。彼らは、ゼミの活動とは別に、さらには自ら4年生で就活をやりながらも、「オンライン面接」を調べてみたかったのですから、それに教師として答えないわけにはいきません。
それ以降、これまで柴井君、佐藤君と中原で、数十回のミーティングをオンラインで行い、何度もフィードバックをして、このたび、成果としてまとめることができました。この調査こそが「フルオンラインの産物」であったといえます。
■柴井令太君(しばいれいた君)
立教大学 経営学部 中原ゼミ4年
(同大学、5年生一貫の学生として修士リーダーシップ開発コース 受講中)
株式会社Saola COO
外資系組織開発コンサルティングファーム
外資系ベンチャーなど複数社での人事インターン
■佐藤智文君(さとうともふみ君)
立教大学 経営学部 中原ゼミ 4年
立教大学経営学部 データアナリティクスラボにて
データアナリティクスを担当
スペインギタークラブでフラメンコギターを弾く
わたしは、日頃から、ゼミの学生に対して、いくつかの、わたしの教育的信念を、繰り返し述べています。
それは、
1)自ら問いを設定し、自ら決めて、自ら探究せよ
2)探究したことは必ず社会に「お届け」せよ
ということです。
このようなプロセスをとおして、わたしは、社会にかかわり、社会に貢献できる人材を「育成」したいと願っております。
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最後になりますが、本調査は、学部生が行ったものであり、また指導教員の力量不足・時間不足で、様々な課題も抱えていることと思います。
回答数も限定的サンプルには偏りもあります。よって得られる情報や示唆は限定的であり、解釈に余地を残しています。
しかし、それでも、コロナウィルス禍において広がる「オンライン面接」がいったい、どのようなものなのか、どこに限界や課題があるのか」について、多くの関係者の皆様に「対話の種」を提供することは、可能なのかと思います。
この研究をきっかけに、オンライン面接がさらに充実し、6月1日「就職解禁日」以降に、多くの「出会い」が生まれることを願っております。
どうぞ、各自ダウンロードいただき、「オンライン面接をめぐる対話」の素材にしていただけますと幸いです。
そして人生はつづく
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れいた、ともふみ、よく完走した。
おめでとう!よく頑張りました。
で、次、何やんの?(笑)
つぎは、学会に挑戦してみない??(笑)
どうせなら、自分で、オンライン学会ひらくか?
大丈夫。学会発表して、死んだ奴はいない(笑)。
ま、おいおい、話そうぜ。
お疲れさん!
【PDF : 無償ダウンロード可能】柴井伶太・佐藤智文・中原淳(2020)「立教大学経営学部 中原淳研究室 オンライン面接の実態に関する調査報告書」
https://www.nakahara-lab.net/blog/wp-content/uploads/2020/05/onlineinterview2020-2.pdf
(6月2日:報告書内に誤字脱字・数値の誤りがありましたので、訂正させていただきました)
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